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SSH シンガポールで行われたSTEP Brain Camp 2018に参加

2018.07.20

Super Science High School (SSH)
STEP Brain Camp 参加報告

SSH シンガポールで行われたSTEP Brain Camp 2018に
本校から4人の生徒が参加

 6月3日から9日までの一週間、本校1年生1名、2年生1名、3年生2名の計4名の生徒がシンガポールで行われたSTEP Brain Campに参加しました。このBrain Campは、シンガポール国立大学(National University of Singapore:NUS)の全面的な協力のもと、最先端の脳科学について、大学教授や研究者の講義やワークショップを通して、見識を深めると共に、高校生たち自身が与えられたテーマについて、調査・研究したことについて発表し、学び合うプログラムです。

 今年度本校の代表生徒に与えられたトピックは「Placebo effect(プラセボ効果)」でした。これは、プラセボ(偽薬)と言う、効き目のある成分が全く入っていない偽薬を服用することでも、患者自身が自分が飲んでいるものは効き目があると思い込んでいれば病気の症状が改善する効果のことです。本校生徒たちは、脳の錯覚ともいえるこの効果を検証するために4月から実験を繰り返し、調査結果を考察しまとめ、多くの時間を費やして本番に備えました。プレゼンテーションの本番は大成功し、各国の参加者からお褒めの言葉をいただくことができました。

 また、5日間のプログラムでは毎日講義や研究室見学を通して最先端の脳科学研究に触れることができました。NUSではiPS細胞の研究室を見学したり、講義を受けたりすることもでき、その中では日本人研究者の世界での活躍を目の当たりにし誇らしい思いにもなりました。

 参加生徒たちは「ブレインキャンプに参加するまで、脳科学について深く学んだことはなかったけれど、論文を書くために調べたり、講義を聞いたりして、その面白さに気付くことができた」「先輩とプラセボ効果について研究するうちに、どのように脳が作用して何が起こるのか、とても面白く感じられた。今は人の運動と脳、ALS、人の行動と脳の意識に興味をもっている」「これからもこのような研修や海外交流を通して、自分には無いものを見つけ、学んで、様々な考え方や感じ方に触れたいと思わされる研修でした」「最終日にあったディープラーニングの講義は以前から自分で少し勉強していた分野だったのでとても楽しかった」などと述べています。5日間という短い期間ではありましたが、各国に多くの友人を作ることもでき、事前の準備から実際のプログラム参加に至るまで、大変有意義で学びの多い研修となりました。