教員紹介

山中 祥子

Sachiko YAMANAKA 山中 祥子 助教

  • 専門分野社会心理学 食行動 潜在認知
  • 所属学会 日本心理学会、日本社会心理学会、日本感情心理学会、
    日本健康心理学会、日本行動科学学会、日本消費者行動研究学会

これまでの研究の概要

私たちの行動は、意識できる顕在的な態度と意識できない潜在的な態度の両方から影響を受けています。正しい知識と意思の力、すなわち顕在的な態度によって食行動を意識的にコントロールすることは容易ではなく、逆に食べたいものをがまんするという「抑制の逆説的効果」によって、食べすぎてしまうという望ましくない行動が引き起こされやすくなることから、私の研究では意識できない潜在的な態度、特に食物に対する潜在的態度と実際の食行動の関係について検討してきました。さらに最近では意識せずに食行動を変化させるための方法として、食器という環境要因を操作することで、糖尿病の患者さんの摂食量を変化させる検討などを行いました。

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

味覚、視覚、嗅覚、触覚、聴覚といった五感により得られる「おいしさ」は、何をどのくらい食べるかを決定する重要な要因の一つであり、これらは認知的な要因や文化的な要因からも影響を受けることから、今後は「おいしさ」の感じ方と実際の食行動の関係について、日仏間で比較検討していきたいと考えています。

主な研究業績

  • 山中祥子・山祐嗣・余語真夫(2012)女子大学生における高脂肪食品に対する潜在的態度の検討 社会心理学研究 27,pp.101-108.
  • 山中祥子・余語真夫 (2013) チョコレートに対する自動的態度と摂食量について 行動科学 51,pp.7-16.
  • 山中祥子・長谷川智子・坂井信之(2016) だれかと食べるとたくさん食べる?だれかと食べるとおいしい?行動科学 54,pp.1-9.