山岸 典子のプロフィール写真

教授

Ph.D., Purdue University

Office Location:
AC5314
Office Hours:
水曜日13:00-14:00(メールにて事前予約)

学歴

  • Ph.D., Purdue University
  • MBA, McGill University

経歴

認知神経科学を専門としています。1995年にPh.D. を取得(米国パデュー大学心理科学部認知心理学科)し、2016年にMBAを取得(マギル大学デソーテル経営学部MBA. Dean’s Honor List)しました。1995-1996年にポストドクトラルリサーチフェローとしてカリフォルニア大学サンディエゴ校(医学部眼科)に勤務し、基礎認知心理学の医療応用に従事しました。1996-1997年、ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校(心理学部)にてポストドクトラルリサーチフェローとして、心理物理学的手法に加えMEGなどの脳活動計測を開始し、1997-2013年に国際電気通信基礎技術研究所(ATR)で、2013-2019年にCiNetにて主任研究員として視覚ダイナミクスグループを率い、神経科学の研究を進めています。そして、2019年4月より現職に至ります。

学生のみなさんへ

生きる力をつける、これこそがこれからの大学生に求められることだと思います。今、この時代を見ると、情報科学の飛躍的な進歩により僅か数年で私たちの社会が劇的に変化しています。これからの社会もダイナミックに変動し続け、私たちが個人的に出会う出来事も千差万別です。その中で、私たちは、自ら感じ、考え、行動していくことが必要です。グローバル教養学部では皆さんに、このような力がつくような構造的な学びのカリキュラムを組んでいます。皆さんが、グローバル教養学部での学びを自らのものとし、激動の時代を生き抜き、更には新しい社会を作り出すリーダーとなることを願ってやみません。

研究領域

Cognitive Psychology, Cognitive Neuroscience, Psychological Sciences, Vision, Attention, Emotion, Brain Science

私の研究グループでは視覚ダイナミクスや視覚注意といった人の認知や意識と関係の深い視覚のメカニズムを研究しています。心理物理学的手法やfMRIやMEGといった脳計測技術を使って、視覚ダイナミクスを研究していますが、これまでの一連の研究から、視覚野では刺激提示の前から人の内的状態(注意の向いている方向や準備のレベル、幸福の度合い)によって脳活動が変化し、その後の人の行動に影響していることがわかってきました。これは、逆にあるときの人の脳の状態がわかれば、その人の欲しい情報を「ちょうどよい時に、ちょうどよい場所」に提示することで、人を助けることができる情報環境を構築することが可能であることや、幸福度が極端に下がるのを防止することが可能であることを示しています。私たちは、このような人に有用な情報環境を構築するアプリケーションを念頭におきつつ、人の視覚のダイナミクスの解明に取り組んでいます。

個人研究室のホームページもご参照ください。

研究助成の付与実績

日本学術振興会 基盤研究(A)
Principal Investigator (2019-2022) JSPS KAKENHI Grant number 19H00635 Grant-in-Aid for Scientific Research (A) 'Detecting and healing mental disorder by using attentional function system' (46,150,000 JPY research grant)

指導領域

Cognitive processing, visual processing, attentional processes, emotion, gratitude, psychophysical methods, cognitive neuroscientific approaches.

主な著書と出版物

追加予定