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2024.04.11
5/9(木)スポーツ健康科学研究科「進学・入試説明会」を開催します!
2024.03.19
2024年度 科目等履修生・聴講生の申請について
<要項・WEB申請・オンラインシラバスのリンク>
<受講可能科目>
2024年度 科目等履修生用時間割
2024.02.28
2024年度 研修生・研究生出願受付について
出願希望の方は、要項をよく確認の上、オンライン申請を行ってください。
<要項>
出願手続要項
<オンライン申請>
https://rw.ritsumei.ac.jp/survey/guest/SVA4FD0.html?key=LNG20240228141459848679425
<申請期間>
2024.02.01
本学総合科学技術研究機構客員協力研究員・塚本敏人先生が、コペンハーゲン大学教授・Niels Secher先生や本学スポーツ健康科学部教授・橋本健志先生らと共同で取り組まれた国際共同研究成果が「Medicine & Science in Sports & Exercise」に原著論文として掲載されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38115226/
運動をすると、様々な臓器から生理活性物質が生成されます(エクサカイン)。各臓器(骨格筋や心臓、脳など)で生成されたエクサカインは血液に放出され、全身を循環することで別の臓器などに供給され、運動による様々な生理変化をもたらします(臓器間のクロストーク)。エクサカインの反応性は、運動の取り組み方(強度や時間、頻度、様式など)によって異なることがあり、それによって生体にもたらす運動の効果も変わってきます。愛情ホルモンとして知られているオキシトシンは、抗うつなどの生理心理的作用だけに留まらず、血管機能や脂質代謝などの改善作用もあることが知られています。本研究は、全身を循環するオキシトシン濃度が高強度インターバル運動によって増加することを明らかにしました。
エクサカインは、静的休息を挟んで運動を反復すると、1回目の運動と2回目の運動でその反応性が異なることがしばしば観察されます。そこで、静的休息を1時間ほど挟んで、強度も時間も同じ高強度インターバル運動を反復し、その運動前後の血中オキシトシン濃度を検証比較しました。その結果、血中オキシトシン濃度は、1回目の高強度インターバル運動と2回目の高強度インターバル運動で同じくらい増加しました。つまり、全身を循環するオキシトシン濃度は、数時間内に実施する運動の回数に影響を受けず、その運動の都度増加することが明らかとなりました。
また、オキシトシンは主に脳で作られることで知られていますが、本研究では、高強度インターバル運動によって増加した血中オキシトシン濃度が、脳のオキシトシン放出と関連しなかったことも報告しました。そのため、高強度インターバル運動によってオキシトシンが増加するメカニズムは明らかでなく、運動時には他の臓器(骨格筋や心臓、精巣など)が主にオキシトシンを分泌している可能性があります。
Medicine & Science in Sports & Exercise. オンライン先行公開中.
2024.02.01
本学総合科学技術研究機構客員協力研究員・塚本敏人先生が本学部教授・橋本健志先生らと取り組まれた研究成果が「Scientific Reports」に原著論文として掲載されました。
https://www.nature.com/articles/s41598-023-48670-9
運動誘発性疲労の原因など、「乳酸」は悪役として誤認されてきました。近年では一転、運動時の重要なエネルギー基質であり、運動の健康増進効果をもたらすエクサカイン(運動をした時に、様々な臓器が産生する生理活性物質の総称)でもあるといった乳酸の好適な作用(用量依存)が明らかにされています。本研究では、静的休息を挟んで運動を反復したとき、運動によって増加する血中乳酸濃度がどのような影響を受けるのか検証しました。
一般的な運動処方として、1日の中で数回に分けて運動を行うことが推奨されています。しかしながら本研究では、静的休息を挟んで同じ中強度の有酸素性運動を反復した場合、1回目の運動と比較して、2回目の運動によって増加する血中乳酸濃度が低くなることを明らかにしました(研究1)。これは、運動時に供給される乳酸が好適に作用する臓器(脳や心臓など)において、その運動効果を減弱化させる生理現象であるかもしれません。
健康増進のための運動処方として、体重減少などを目的とする有酸素性運動と筋量増加などを目的とするレジスタンス運動の双方の運動様式に取り組むコンカレント運動プログラムがあります。我々は、研究1の知見を受けて、有酸素性運動を実施した後にレジスタンス運動を行うと、レジスタンス運動によって増加する血中乳酸濃度も低くなるのではないかと仮説を立て、その検証を行いました(研究2および3)。もしこの仮説通りであれば、コンカレント運動の実施順序(有酸素性運動→レジスタンス運動、あるいは、レジスタンス運動→有酸素性運動)が、血中乳酸動態に影響すると考えられました。しかしながら、レジスタンス運動前に有酸素性運動を実施してもしなくても、レジスタンス運動によって増加する血中乳酸濃度は同じ水準でした。なお、有酸素性運動前にレジスタンス運動を実施してもしなくても、有酸素性運動によって増加する血中乳酸濃度も同じ水準でした。つまり、コンカレント運動のように、異なる様式の運動に取り組む場合、運動を繰り返しても乳酸産性能には影響しない可能性を明らかにしました。
本研究は、一般的な運動処方の良い効力を少しでも引き出す理論構築のための基礎研究として、重要な意味を持つと考えられます。
The lactate response to a second bout of exercise is not reduced in a concurrent lower-limb exercise program
Tsukamoto H, Suga T, Dora K, Sugimoto T, Tomoo K, Isaka T, Hashimoto T.
Scientific Reports. 13, 21337, 2023.
doi: 10.1038/s41598-023-48670-9
2024.01.26
【開催案内】2023年度スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程 修士論文公聴会
2024.01.11
【公聴会】スポーツ健康科学研究科博士学位授与申請論文(2023年度3月授与予定)に関わって
2024.01.10
エグゼクティブレクチャーⅠで奈良教育大学の寅嶋静香先生に3週連続の講義をしていただきました。
寅嶋先生の豊富なご経験に基づき、産・官・学連携事業により地域のヘルスプロモーションを実現する事を想定し、グループワークとディスカッションを行いました。寅嶋先生のご経験とそこから得られた知見についても丁寧に講義して頂きました。
スポーツ健康科学研究科での成果を発信する事を考えるときに、産・官・学の連携事業は一つの重要な柱になります。産、官、学のそれぞれが果たすべき役割や強みについて具体的に考える良い機会になったと思います。
寅嶋先生、誠に有難うございました。
2023.12.26
呼吸循環生理学において国際的に著名なニュージーランドのオークランド大学准教授のJames Fisher博士を招聘し、研究会を開催しました。
https://www.researchgate.net/profile/James-Fisher-17
https://profiles.auckland.ac.nz/jp-fisher
これからもこのような国際交流の機会をどんどん提供できればと思います。
2023.12.25
2023.12.25
2023/12/25(月)~博士課程前期課程および博士課程後期課程入学試験(2月入試)の出願を開始します
試験日 :2024年2月4日(日)
出願開始:2023年12月25日(木)~2024年1月18日(木)
2023.12.25
立命館大学スポーツ健康科学研究科修了生の道羅絢斗さん(現在東洋大学理工学研究科博士後期課程2回生)が、立命館大学スポーツ健康科学部教授・橋本健志先生、味の素株式会社らと共に取り組まれた共同研究が 「Scientific Reports」 に原著論文として掲載されました。
有酸素性運動は認知機能を改善することが明らかにされています。また、骨格筋に対して好適な効果を有する分岐鎖アミノ酸(BCAA)の摂取は、認知機能を亢進します。したがって、有酸素性運動前のBCAA摂取は、骨格筋のみならず認知機能に対する運動効果も高める可能性があります。そこで、我々は、主にBCAAで構成された必須アミノ酸(EAA)サプリメントの摂取が、有酸素運動後の認知機能の亢進効果を高めるか否かについて検討しました。
その結果、プラセボを摂取した条件に比べて、EAAサプリメントを摂取した場合、有酸素性運動後の認知機能の亢進がより高まることが明らかになりました。また、運動後の認知機能の亢進は、脳内で神経伝達物質を合成する基質となるアミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、フェニルアラニンなど)の増加と有意な相関関係が認められました。骨格筋量や筋力の低下および認知機能の低下は相互に作用することで、生活の質の低下を加速させます。従って、有酸素性運動とEAAサプリメント摂取の併用は、骨格筋および認知機能の双方を維持・向上することで、健康増進を効果的に推し進める運動・栄養処方となる可能性があります。
Essential amino acid supplements ingestion has a positive effect on executive function after moderate-intensity aerobic exercise
Kento Dora, Hayato Tsukamoto, Tadashi Suga, Keigo Tomoo, Asuka Suzuki, Yusuke Adachi, Masamichi Takeshita, Yumiko Kato, Mika Kawasaki, Wataru Sato, Akira Imaizumi, Sachise Karakawa, Hirohisa Uchida & Takeshi Hashimoto
2023.12.18
2023/12/13 本学部3回生 木下百花さんと助教 前大純朗先生の研究が「Frontiers in Physiology」に掲載されました。
Journal website:
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2023.1272106/full
2023.12.11
エグゼクティブレクチャーⅠでミズノ株式会社の山田先生・柴田先生に3週連続の講義をして頂きました。
エグゼクティブレクチャーⅠでミズノ株式会社の山田先生・柴田先生に3週連続の講義をして頂きました。
新規の商品・事業開発を想定し、グループワークを通してアイディアを練り、プレゼンテーションを行うという流れで3週間の授業を行って頂きました。山田先生・柴田先生が取り組まれている最先端のトピックについてもお話しをして頂きました。
スポーツ建康科学研究科・スポーツ建康科学部の学生さんの多くが、将来スポーツメーカーの研究開発職に就きたいという希望を持ったことがあるのではないでしょうか。その分野の最前線にいらっしゃるお二人から多くを学ばせて頂く事ができたと思います。
山田先生、柴田先生、誠に有難うございました。
2023.11.24
エグゼクティブレクチャーIでHPSC松林先生に2週連続の講義をしていただきました。
今月に入って2週連続で、ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)・国立スポーツ科学センター(JISS)の松林武生先生に講義をしていただきました。松林先生は、主に陸上競技の支援(日本が誇る、400 mリレーでのバトンパスをはじめ、トップアスリートの支援を実践されています)やフィットネスチェックの運用などの業務に携わっておられます。
また、本講義は、スポーツ庁「先端的スポーツ医科学研究推進事業」 https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=3044の若手人材育成の一環として実施いたしました。当該事業で掲げている研究成果の競技現場への実装と次世代の中核を担う若手研究者の育成に対して、今回の松林先生の講義は本当に実りのあるものであったと思います。
2023.11.20
大学院科目「スポーツ健康科学エグゼクティブレクチャーⅡ」における公開セミナーのご案内
スポーツ健康科学研究科開講科目「スポーツ健康科学エグゼクティブレクチャーⅡ」では、スポーツ健康科学に関わる地域・企業・行政等の第一線で活躍している業界のスペシャリストをお招きして、ご講演いただくとともに、ディスカッションを通して社会で活躍するための知識、経験、思考を学ぶことを目的としています。
12月21日(木)の本講義では、トヨタ車体クインシーズチームコーディネーター・ロンドンオリンピック銅メダリストの荒木絵里香氏、元下北沢成徳高等学校バレーボール監督の小川 良樹氏をお招きしてご講演をいただく予定をしております。今回のご講演は公開セミナーとして開催いたしますので、どなたでもご参加いただけます。
詳細については添付資料をご確認の上、申し込みは添付資料のQRコードから受け付けております。ぜひご参加ください。
2023.11.14
スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクト ポータルサイト・LINEボットの開設のご案内
この事業の成果として、健康の維持増進、体調管理に関する情報、エクササイズ動画などを提供するポータルサイトならびにLINEボットを開設しました。
◆LINE登録 : https://line.me/R/ti/p/@640nxobz
中高生、先生方、指導者、保護者の方は、女性、男性に関わらず試して頂けると幸いです。短いクイズ(検定)もあり、学びの確認も出来ます。
身体へのリテラシーを高めてもらうことは、well-beingの基盤にもなります。是非、広めていただき、多くの方々の活用を願っております。
2023.11.14
11月2日の大学院科目「エグゼクティブレクチャー」に、ファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役で事業統括本部副本部長の三谷仁志さんを講師として迎えました。
立命館のオウンドメディア、shiRUtoに掲載された三谷さんへのインタビュー記事、「エスコンフィールドとFビレッジが目指す新たなスポーツコミュニティ構想」にはボールパークに懸ける北海道日本ハムファイターズの思いが著されています。しかし、HOKKAIDO BALLPARK F. VILLAGEとES CON FIELD HOKKAIDOの「凄さ」は自ら見て経験して初めて理解できるもの。現地への訪問を強く勧めます。
2023.11.09
2023年10月30日(月)に「スポーツカウンセリング」の授業にて、東洋大学 江田香織 准教授をお招きし、スポーツカウンセリング領域における、アスリート心理サポート事例に関してご講義いただきました。
また、個人を対象とした事例においては、競技の不調を主訴とする女性アスリートが、「箱庭」の中で少しずつ自身の本質的な欲求を表現し解放されることによって、主体性を取り戻す様子が説明されました。過剰に物事をコントロールしようとしてしまう特性から、食行動に現れていた強い不安感がおさまるにつれて、競技の不調も改善していく過程が示されていました。このように、スポーツカウンセリング領域では、主訴の背景にある心の訴えを理解していくことが、状況改善に繋がります。
アスリートの心の葛藤を身近に感じさせていただける大変丁寧でわかりやすい授業をしてくださった江田先生に、改めて心より感謝申しあげます。大変貴重なお話をありがとうございました。