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C@reer Story 卒業生のキャリアストーリー一覧

岡本 麻以さん

フォースタートアップス株式会社

2013年度修了

スポーツ産業の拡大を目指して 日本の「成長」を支える

岡本 麻以

OKAMOTO
Mai

学部生
スポーツ健康科学研究科を志望した理由を教えてください。
きっかけは、大学1年生のときに短期留学で訪れたアメリカでカレッジスポーツ(大学の運動部の試合)を観戦したことです。アメリカのカレッジスポーツでは、学生や地域の子ども、お年寄りの方も試合を観戦します。私は、その光景に心を動かされたと同時に、なぜアメリカでは市場として存在するカレッジスポーツが日本では無いのか、その理由を専門的に学びたいと思いました。
そこで、学部生時代の恩師に紹介してもらったスポーツ健康科学研究科で、私の志望に近い研究をされていた長積先生と種子田先生にお話を伺い、スポーツ健康科学領域の観点からスポーツビジネスをテーマに扱うことの意義を感じて、志望を決めました。
研究科在学中
在学中に力を入れた研究は何ですか?
長積研究室で統計分析に取り組んでいました。統計分析は良くも悪くもアンケート調査をすれば答えが出ます。だからこそ、独自性や新規性、時代性を踏まえた“自分ならでは”の仮説を立てる必要があり、ここに一番注力しました。私の場合、カレッジスポーツの特徴を表現するのに1年ほどかかりましたが、長積先生には妥協することなくご指導いただきました。
研究科では、自身の専門であるスポーツビジネス以外の社会科学領域や自然科学領域の科目も履修できるカリキュラムとなっています。また、博士課程前期課程の学生はワンフロアで学ぶため、他の研究領域の学生と話す機会も多いです。これらは、自分の研究には直接的には関係ないのですが、未知に挑む研究者を目指す上で、視野を広げるきっかけになりました。
現在の職業を志望した理由を教えてください。
スポーツ産業を拡大させるために、研究科卒業後はスポーツ以外の分野の企業で力をつける必要があると考えて、早期から事業に携わることができそうなウィルグループへ入社しました。日本の成長なくしてスポーツ産業の成長はないと思っているので、スポーツ以外の様々な成長産業にかかわるできることは魅力的です。
研究科卒業後
現在のご職業の内容や研究科での学びが生きている点についてお聞かせください。
入社1年目で事業の立ち上げに関わり、現在は人の側面からスタートアップを支援するタレントエージェンシーサービスに携わり、日本の成長のために挑戦している起業家や求職者と向き合っています。
研究科で身についた、情報を適切に取り扱うためのモラルや教養は今も活きていると感じます。研究を進める上では、学術雑誌など信頼性のある情報を用いること、論文で引用されている内容は必ず一次情報まで辿ることが重要でした。現職も状況が目まぐるしく変わる環境で人のキャリアに関わる仕事なので、情報の鮮度や精度を大切にしていきたいです。
受験生(学部生、社会人など)へメッセージをお願いします。
私が研究科に進学を決めた理由は、突き詰めると「学びたい」からです。私は、学ぶことは手段ではなく目的だと思っています。大学院で学んだことはキャリアに繋がることも多いですが、それはあくまで結果論。自分が「何を学びたいのか」「それを満たせる環境はどこか」をしっかり考えてほしいと思います。