文学研究科の特徴
01文学研究科の3つの目標
~人間とその文化を、多様かつ現代的な視点から研究する~
どれだけ時代が移り変わっても、人間が思考・行動し、あるいは表現をなす、すなわちその文化的な営みのなかには、変わらぬ部分が横たわっています。
この不変性(普遍性)を、壮大な歴史の流れや自身が生きる現代との相関のなかで生き生きと捉えるのが、ほかでもない人文学ですが、とすれば国際化やIT化が劇的に進展し、環境問題への対応の緊急性が明らかになった今日、この学問はより重要性を増しているというべきでしょう。
文学研究科はこの自覚にもとづき、具体的には次の3つの目標を掲げながら、教育と研究の成果を発信してゆきます。
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目標
1既存の研究分野の高度化を目指すとともに、それらの領域を超えた新しい人文学分野を創出すること
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目標
2研究者を目指す人だけでなく、高度職業人を目指したり、教養を深めたり、といった多様な要望に対応すること
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目標
3人文学研究を社会的に生かすために、実践的語学力や情報技術等のさまざまな能力を養うこと
02【博士課程前期課程】自身の進路に応じた2つのコースを設置
博士課程前期課程では①研究一貫コースと②高度専門コースの2コースを設置し、様々な目的を持つ人が研究活動を行っています。コースは入学出願時に決定し、入学後はそれぞれの目標に沿って研究を進めていきます。
研究一貫コース
○博士課程後期課程に進学して博士学位を取得することを目指す人
○博士学位取得後、高等教育・研究機関での教育・研究に従事することを目標とする人
などを対象とします。
高度専門コース
○博士課程前期課程修了後は、中学・高等学校教員、公務員、学芸員などの専門的知識が必要とされる職業を目指す人
○現役の有職者で、より専門的な能力を身に付けることを目指す人
○社会人として幅広い活動に応えられる教養を身に付けることを目的とする人
などを対象とします。
2つのコース
- 研究一貫コース
- 高度専門コース
03【博士課程後期課程】
博士課程後期課程では、大学院科目の受講を通じた指導を受けながら研究を進め、その研究内容を研究会・学会・専門誌等で発表します。
博士課程後期課程修了時には、研究成果を博士論文にまとめ、博士学位の取得が期待されます。
文学研究科では、これまでに数多くの博士論文が提出され、博士学位を取得した多くの修了生が全国の大学や研究機関等で研究者として活躍しています。
04多様な教育・研究を生み出す2つの専攻、14の専修
05海外大学との連携(Dual Master's Degree Program(DMDP))
海外との研究交流を重要課題と位置づけ、海外の大学との間でDual Master's Degree Program(DMDP)を実施しています。このプログラムは、グローバル化する国際社会で活躍する人材を育てることを目的として発足し、2年間の博士課程前期課程在学中に海外の大学院に正規留学することによって、最短2年で両大学の大学院から修士号を取得できる画期的な制度です。中国 広東外語外貿大学、韓国 高麗大学校、韓国 東西大学校とDMDPの協定を締結しています。

06充実した研究施設
大学院の講義が主に行われる「清心館(文学部棟)」が2020年に全面リニューアルされました。
清心館1階にラーニング・コモンズを配置することにより、専門的な研究の場となる共同研究室と相互補完的な関係を持たせつつ、専修を超えて学生が学び、つながる環境を作り出すことを目指します。地階にある光庭も、思索スペースとして生まれ変わりました。
また大学院生専用の3階建ての研究棟「究論館」は、個々人が研究に集中できる大学院生共同研究室から、グループディスカッションや共同研究、研究成果の発信・共有を促進する充実したリサーチコモンズを備えた「知」の創造の場となっています。
さらに本学のアカデミックシンボルとなる「平井嘉一郎記念図書館」は、学術情報の拠点として最先端のICT 環境を備え、従来の図書や学術雑誌に加えて各種DBや電子ジャーナル等の電子資料を活用した高度な学習・研究活動を可能としています。
館内には主体的に活動し新たな学びを開拓できるラーニングコモンズ「ぴあら」をはじめ、大学院生が静謐な環境で集中して個人研究が行えるようなキャレルデスク等を設置するとともに、研究成果の発信の場としてプレゼンルーム、カンファレンスルーム、さらにミニシアター等も活用いただけます。また図書館内にはカフェを設置、最先端の学習・研究環境とともに、ゆとりと快適性を備えた長期滞在型の図書館です。
平井嘉一郎記念図書館



