田林 葉
田林 葉教授
専門分野
アメリカ文学・文化研究
プロフィール
京都市生まれ。これまでの人生のほとんどを左京区で過ごす。同志社大学文学部英文学科、同大学院文学研究科でアメリカ文学を専攻。1993年立命館大学法学部に赴任して、政策科学部英語カリキュラムの策定に携わり、94年設置と同時に政策科学部へ。2011-2012年、米国コロンビア大学Center for American Studiesにて客員研究員。趣味はジョギング、旅行、食べ歩き。
研究・教育
学部時代から大学院では、現代ユダヤ系アメリカ小説を研究しました。その後米国留学を前後してアメリカ先住民系女性作家による近・現代文学や、土地やライティングにまつわる先住民文化を対象に、フェミニズム理論やポストコロニアル理論を援用した研究を行いました。最近は政治思想における女性の表象や、高等教育の制度と歴史に関心を広げています。学部では政策科学(社会科学)の入門的知識を英語で学ぶ「政策科学英語演習」や、多様な視点から文化を比較する「比較文化論」などを、大学院政策科学研究科では「比較文化研究」を担当しています。後者2つは社会科学と人文科学の両方の視点を持ち、社会や文化と政策の関連に着目する科目です。
メッセージ
政策科学と文学・文化研究というのは全く異質のように思えますが、あれこれの政策を文学作品や文化現象と同様にテキストと考えれば、それを読み解く解釈研究がなりたちます。この学部の特徴が学ぶ内容what to studyよりむしろ学ぶ方法how to studyにあるのだとすれば、その「どのように」の一つとして研究方法を考えることができるでしょう。政策であれ文化現象であれ文学作品であれ、対象となる素材を丁寧に記述、説明し、分析、解釈する営みは大切です。社会科学だけでなく、このような人文科学の研究もできることが、政策科学部の魅力の一つです。
キーワード
アメリカ文学、アメリカ文化、フェミニズム、ポストコロニアリズム