宮脇 昇
宮脇 昇教授
専門分野
国際政治・国際公共政策・安全保障政策
プロフィール
1969年イラク生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科で国際政治を専攻。1996年、松山大学専任講師。同助教授、ハンブルク大学附属平和研究・安全保障政策研究所客員研究員、欧州安全保障協力機構(OSCE)プラハ事務所現地研究員を経て、2004年に立命館大学に着任。2009年から2010年にかけてジョージ・ワシントン大学欧州・ロシア・ユーラシア研究所客員研究員、2017年にモンゴル国立大学客員研究員。少し難しい現実を、たとえ話を用いて説明するのが好きです。関西にきてからは、歴史の静かさと熱さに感じ入ることが多くなりました。
研究・教育
学生のころから国際政治に関心があり、大学院進学後は冷戦期の東側諸国の人権問題をCSCE(欧州安全保障協力会議)や西側外交との関係で研究。近年は冷戦後のOSCEの民主化支援活動やモンゴルをはじめとする北東アジアの安全保障を研究しています。政策科学部では「地政学」、大学院では「国際公共政策研究」など。専門演習(ゼミ)では国際政治のシミュレーションを前任校時代から実施しています。また日露戦争期に松山に設置されたロシア兵捕虜収容所の研究もここ数年行っています。近年はグローバル公共政策という新領域へのアプローチについて共同研究を行い、『新グローバル公共政策』(晃洋書房、2011年)を編集しました。
メッセージ
グローバリゼーションに対応して、公共政策もグローバルな立案が必要とされる時代となり、国際機構、国家、NGO、CSOなどが、どのように協力・分担して問題を解決するかを研究する必要性が増えています。そこで、ロール・プレイング方式で国際交渉を模擬体験し、それを通して政策立案のプロセスや結果について検討を行うことに意味があるのです。相手の真の利害を特定し、相手の行動様式をどのように理解するか、このことによって国際紛争の解決は大いに前進します。
キーワード
国際政治における安全保障、国際規範研究、日露戦争期の松山捕虜収容所をめぐる国際政治史、国際レジーム論、OSCE、NGO、民主化支援