安江 則子

安江 則子 教授

安江 則子教授

専門分野

EU研究・国際機構論・グローバル・ガバナンス

プロフィール
慶応義塾大学大学院修了。博士課程在学中にフランスに留学。まず南仏のエクサンプロバンスにあるエクス・マルセイユ第3大学と、パリ第1大学で、EU 法、国際法、国際関係論、国際経済学などを学ぶ。帰国して、日本大学や横浜国立大学で教えた後、立命館大学に政策科学部発足と同時に着任。その後も、パリの高等政治学院やフィレンツェの欧州大学院、ベルギーのCollege of Europeなどで在外研究を積む。京都では、京都大学や同志社大学でも講義経験がある。海が好きで、モルディブでダイビング・ライセンスを取得
研究・教育
これまで欧州統合の研究を中心にしてきたが、グローバル時代の国際社会の構造的な変化とガバナンスの問題に大きな関心をもっている。最近では、「欧州公共圏」、「EUとフランス」について著書や編著書を発表している。教育活動では、N.Y.の国連本部を訪問したり、留学生を面接するために中国やモンゴルに出かけたりと、ヨーロッパ以外の地域を視察する機会も増えた。
メッセージ
「欧米」とひとくくりにされることが多いが、EUは、貿易や環境問題、社会文化政策など様々な分野で、アメリカとは異なる立場をとってきた。27カ国に拡大したEUには難問が山積だが、21世紀の社会のあり方としてもう1つの選択肢を提示している。また、EUレベルの重要な政策課題については、加盟国の若者のためにインターネット・フォーラム(討議場)が公的に設けられ、共通の未来と新たなアイデンティティが模索されている。日本の学生が海外に行く機会は増えたが、海外の若者と議論するための知力を身につけてほしいと感じている。
キーワード
国際機構、EU、欧州統合、欧州市民権、欧州公共圏、グローバル・ガバナンス、フランス政治、ユネスコ、世界遺産条約