桜井 良

桜井 良 准教授

桜井 良准教授

専門分野

野生動物管理における社会的側面(ヒューマン・ディメンション)、環境教育、政策評価、環境社会学、市民科学、グローバル人材育成、メンタリング

プロフィール
慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、ロータリー財団国際親善奨学生として、米国フロリダ大学(University of Florida)大学院に留学し、学際的生態学(Interdisciplinary Ecology)修士号と博士号を取得。日本学術振興会特別研究員PDや千葉大学非常勤講師を経て、2015年立命館大学政策科学部に着任。
趣味は、フットサル、サッカー観戦、テニス、映画鑑賞です。フットサルとテニスは、まだまだ若い者には負けられない、という気持ちでやっています(実力はともかく)。
研究・教育
 人と環境との共存をテーマに、社会科学の視点から研究を実施してきました。それらは、住民に対する意識調査や普及啓発プログラムの実施と評価及びこれらを踏まえた住民参加型の農村計画や街づくりの提案などです。具体的には農村地域における住民参加型の野生動物管理を行うための研究(ヒューマン・ディメンション)、都市部における住民主体の緑の街づくり計画の事業評価、地球温暖化と地域社会に関する研究、市民科学の課題と可能性に関する研究、そして福島における復興支援活動の事業評価などを行ってきました。
 今後も、持続可能な社会の構築に貢献する研究を実践していきたいと思っています。社会心理学、社会学、生態学、コミュニケーション、環境教育、市民参加、市民科学、政策科学、ヒューマン・ディメンションなど幅広い学問領域をベースとして、質的調査(聞き取り、参与観察など)と量的調査(アンケートなど)を組み合わせた多様な調査手法を用い、社会の役に立つ研究をしていきたいと思っています。
 また、大学教員として教育活動にも邁進していきたいです。環境問題のグローバル化に伴い、その解決のためには、海外の事例が参考になることや、海外の関係者との協働が必要な場面が増えてきました。また、持続可能な街づくりを実践する際に、住民やその他の利害関係者といかに協働していくかが重要になり、コミュニケーション力は必要不可欠なスキルです。学生と教員との活発なコミュニケーションを展開し、国際感覚があり、なおかつ相手の気持ちや立場に立って考え、行動ができるなど、コミュニケーション力や人間性が備わったグローバル人材を輩出していきたいです。

■ 桜井 良 個人webサイト
メッセージ
 大学は若者を社会に出ていける人材に育てあげ、また研究者を育成する場でありますが、そこで重要になってくるのが、基本的学力の養成とともに、課題に自らチャレンジし、新しい価値を創造できる応用力、行動力、意欲を育てることであると思います。ここで、教員には学生をコーチし、一つの役割(ロール)モデルとなり、学生のキャリア発達を支援することが求められます。この役割は、私が米国の大学院で研究の傍ら学んできたメンタリングと重なります。メンタリングとは、若手の能力を引き出し、意欲と自信を植え付け、1人前の大人に育てることを目標に、メンター(教員、上司等)と若手との間で繰り広げられる行動のことを指します。学生のコミュニケーション能力やモチベーションを高め、目標の達成を援助するなど、学生にとって良き教育者・メンターになることを目指したいです。
 授業では、環境問題を政策科学のアプローチで解決するグローバル人材の育成を目指し、学生と教員が一体となって学ぶ協働学習に取り組みたいです。
キーワード
野生動物管理、環境教育、政策評価、ヒューマン・ディメンション、社会調査、環境社会学、環境教育のプログラム評価、意識調査、市民参加、市民科学、人材育成、聞き取り調査、生物多様性、社会心理学、メディア分析、メンタリング