参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート④(2017年派遣:インドネシア大学)

Indonesia  | 2018年01月31日

国際関係学部 北川 蒼太さん (2回生)

こんにちは! インドネシア大学に留学している、国際関係学部2回生北川蒼太です。12月だというのにこちらは真夏、毎日エアコン生活です。インドネシアって皆さんは何を思い浮かべますか?バリ…だけ?いえいえ、まだまだ奥が深いです!今回は、そんなインドネシアで感じたカルチャーショックについて、紹介していきたいと思います。

カルチャーショック1つ目は、時間の使い方。多くの人がムスリムのため、朝4時にはお祈りを始めます。また渋滞がすごいため、活動開始時間がとってもはやい!友達との待ち合わせ時間も、朝7時!と思ったら、8時からの授業が30分や1時間遅れで始まることもあったり、深夜でも街に出歩いている人もいたりと、日本人の感覚だった私も驚きました。

2つ目は、文化の多様性です。日本にいる時から、多くの民族、言語があることは学んでいましたが、住んでいるジャカルタ都市圏を離れると、違う言語を話す人がいたり、インドネシア人ではあるけれど、スンダやジャワなどそれぞれの生まれの民族に対するアイデンティティを強くもっている人とたくさん出会いました。民族だけでなく、宗教や文化、料理まで、違う島や街にいってみると異なるものにたくさん出会うことができます。

3つ目は、人。インドネシアの人はとにかく話すのが大好き!知らない人同士でも、すぐに友達になれるフレンドリーさと明るさ、笑顔が素敵で、道で困った時などもすぐ助けてくれる優しい人とたくさん出会えました。しかし一方で、日本人と比べて他人との距離感が近い人が多いようにも感じたりといろんな人がいます。最後は格差。よく言われる新興国の格差問題ですが、実際に目の当たりにすると衝撃的でした。首都ジャカルタとカリマンタンなど地方との格差はもちろんですが、ジャカルタ圏内にも様々な格差が広がっています。例えば、超高層ビルの下に広がるスラム街、線路脇のトタン屋根の家に住んでいる人々、赤ちゃんを抱えながら、毎日転々と移動する家族、道路で物乞いをする子供。

北ジャカルタ、コタ駅周辺に広がるスラム街の様子

一方でモールや高級住宅街には、日本とほぼ変わらない物価や風景が広がっていて、一般的な日本人よりも所得が高そうな人もたくさんいます。所得格差だけでなくそれに派生する、水やゴミ問題などの生活環境の格差や教育格差など、5ヶ月ほどの日常生活の中で身をもって感じ、学ぶことができたのは本当に貴重な体験でした。

中央ジャカルタの目ぬき通りには高層ビルが乱立してます、さっきの写真と全然違う!

今回あげたカルチャーショックはほんの一部!毎日いろいろなところにアンテナを張っているとたくさんの発見と学びがあり、本当に新鮮な日々でした。英語など語学だけでなく、日本や先進国では中々知ることができない新興国のリアルについて、自分の目で知り、学ぶことができるのも、アジアや新興国留学の魅力かもしれません。今回のレポートが少しでも、皆さんのお役に立てれば幸いです!