参加学生によるプログラム・レポート
アクティビティレポート⑤(2015年派遣:チュラロンコン大学)
Chulalongkorn | 2016年03月03日
政策科学部 松田惇生さん(3回生)
チュラロンコン大学派遣生レポートの第5回目は、政策科学部3回生の松田惇生が担当させていただきます。留学も終え、振り返りの意味も込めてこのレポートを書いています。僕の参加していたプログラムは、「国際PBLによるイノベーター育成プログラム」というものです。プログラム名にもあるように、国際PBLというものが中心です。
チュラロンコン大学で僕が受けていたPBLの授業は、"Thai Culture"と"Creative & Critical Thinking"というものです。どちらも立命館大学ではあまり体験したことのないPBL型授業のスタイルで、日本の講義形式の授業で学んできた私にとっては新鮮なものでした。
二つの授業の中でも、特にPBLの要素が強かったのは"Creative & Critical Thinking"でした。授業内容は課題が与えられ、それをグループで解決してくるというものでした。その課題というのが、例えば「大学生活をよりよくするクリエイティブなものを作る」というものです。課題はあまりにも漠然としていて頭の固い私にはとても難しいものでした。
まずはプロジェクトを一緒に進める仲間を探すところから始まり、どんなものを作るかということをチームメートとともに語り、決めていきます。あーでもない、こーでもないと話し合ううちに、ハッとするような発見が会話の中から生まれます。次にその話し合いの内容を実際に具現化します。当然、話し合い通りに具現化することは難しく、現実を見てもう一度話し合う必要がありました。この話し合う、具現化する、失敗する、やり直すというステップを繰り返すことで、プロジェクトを達成していきました。最終的に出来上がったものは、教室内に設置する携帯電話充電ステーションです。学生は携帯が授業中充電できると同時に、携帯をそのステーションに預けることで授業にも集中することができるというサービスを発表しました。プロジェクトを進める方法や、チームメートとの合意形成のプロセスは、これからの人生でも活かすことができると思います。
PBL型の授業は、近頃日本でも注目が集まり、実際に数も増えていると思います。PBLで学べるチームワークやチームでの合意形成、そしてそのプロジェクトを達成したときにチームメートと分かち合う喜び、その全てがPBLの良さだと思います。この留学プログラムに限らず、PBLの授業等に参加してみて、学んでみてはいかがでしょうか。人生に活かすことができる様々な発見ができると思います。
第一回目の課題。一週間でアイスクリームスティックでクリエイティブなものを作ってくる課題で作った貯金箱。
学生が授業内で主催したパーティー。グループごとに役割が振られ、我々はクリエイティブな飲み物の役割りを担った。
ディスカッションで得たアイディアを具現化する様子