参加学生によるプログラム・レポート

アクティビティレポート④(2016年派遣:インドネシア大学)

Indonesia  | 2016年12月15日

国際関係学部 田中 祥一さん(4回生)

こんにちは。インドネシア大学経済経営学部に留学中の国際関係学部四回生の田中祥一です。今回のアクティビティレポートでは非PBL科目についてレポートします。ただ、インドネシア大学内ではそもそもPBL科目というカテゴリーは存在せず、PBLというのはあくまで立命館大学が指定するものだとご理解いただければと思います。

まず私はPBL科目に分類されるIntroductory Marketing(マーケティング)、そして非PBL科目に分類されるConsumer Behavior(消費者行動)とIslamic Economics and Finance(イスラム金融)の三科目を受講しています。Consumer Behaviorは心理学的アプローチで消費者の行動を分析しようというマーケティングの講義です。こちらは毎週一つのグループが教科書の割り当てられた範囲をプレゼンし、教授が再度重要な点を講義するというスタイルです。Islamic Economics and Financeは従来の金融と異なり、イスラム法に則った金融スキーム、金融商品を有するイスラム金融に関する講義です。私事ですが、スクークと呼ばれるイスラム債をテーマに卒業論文を執筆しているので、参考になればと思い受講しました。経済的な側面よりもイスラム金融の根底にあるイスラム教に関する講義が中心です。インドネシア人学生の間では難しいと評判の講義のようです。こちらは毎回先生が講義し、最後にグループでイスラム金融に関するテーマのペーパーの提出とプレゼンが課されています。先日中間テストが終わったのですが、テスト日を期日にドラフトで最低20枚を指定され、完成形で何枚求められるのか正直不安なところです。

講義全般に関してですが、学生は25人ほどで講義が行われます。150分の講義ですが、教授は基本的に時間通りに来ませんし、早く終わります。評価は講義によっても異なりますが、プレゼン、中間・期末テスト、レポート、講義内クイズ、課題のうち全てもしくは複数で構成されています。テストは150分間行われ、ライティングです。欠席自体は評価に影響がない場合が多いですが、4回目で自動的に不認定となります。
 
経済経営学部の講義に加え、人文学部で開講されているインドネシア語のクラスも受講できます。こちらは普段の学部の講義と異なり週二回開講されます。講義はスピーキングを中心に行われます。先生が講義中一通り学生にスピーキングさせるので定着が早いと思います。こちらも中間テストと期末テストがあります。

当初、私は経済学の講義を受講したかったのですが、英語で開講されている講義の多くは経営学のものが多く、もし留学をお考えであればその点の注意が必要です。なお、講義は最低3つ受講が必要で、上限は5つです。(インドネシア語を除く)

最後になりますが、多くの日本の学生と異なり、講義中に積極的に発言する学生が多く、様々な学問・ビジネスの活動を学生時代から行なっている彼らとこれから社会に出て競争していかねばならないのかという焦りを私自身感じました。急成長する新興国でハイレベルな学生の中に身を置けるという大きなチャンスだと思いますので、是非この国際PBLでの留学を強くお勧めします。

授業風景