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 立命館大学国際関係学部 校友会 校友会業種別懇談会 #1「コンサルティング業界懇談会」
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(6)コンサルタントに必要なマインドとは
 
萬谷・・
コンサルタント、つまり相談役に、必要なマインドは何かというインタビューを時々目にするのですが、結構違う答えが出ていてそれが面白いなと思っています。今回コンサルに必要なマインドを皆さんにも伺ってみたいと思います。自分の中でこの信条を持ってやっているのが一番大事だと思っているとか、このコアを持って仕事をやっているというようなマインドがあれば、教えて頂きたいと思います。
   
森田・・ ひとつは「コミットメント」、もうひとつは「知的探求心」――

ひとつは、「コミットメント」。要はやる、これはやるって言ったらやり切る。やり切るというのは、期限内に高品質なものを提示し、顧客もしくは上司の期待にこたえられるということで、このコミットメントをちゃんと持っているというのがひとつの重要なマインドですね。もうひとつは「知的探求心」。向上心というか、そういったもの。例えば、「ザーサイって野菜だっけ?」って思う、くだらないのですが。それを調べて、ああザーサイッて野菜なんだってわかる。しょぼい話ですが、日々疑問を持ったり、これって何だっけ、そもそも何だっけっていう、知りたいという欲求とか、それを導く向上心とか、能動性とかそういうのが必要かなと。この2つ、コミットメントと知的探求心は必要なのかなと思いますね。

   
中野・・ 「受け身にならないこと」
これが一番大事――

いろいろあると思うのですが、受け身にならないことが一番大事だと思いますね。自分の意思で行動を起こすことは、責任を持つことでもあり、新たな発見にもつながりますし、新しい価値を生み出すことにもなりますので、自分の頭で考えようとすることが一番大事だと思います。受け身の発想に慣れてしまうと、能動的に物を考えていこうとは思考が回らない。とにかく受け身にならないことが一番大事だと思います。

   
渡邊・・ 「こうした方が良い」ときちんと言えること――

コンサルティングは御用聞きではありません。お客様に「こうしたほうが良い」ってきちんと言うということが基本的なマインドとして必要なのかなと思っています。確かに仕事としてお客様に意見を言うと、「お前の意見は聞いてない」と言うお客様も確かにいるのですが、ただやっぱり意見を言うというのはきちんと理由があって言っているわけで、先々プロジェクトが進んで行ったときに、本当に火を吹いてしまう。きちんと意見を言うということは、我々が我々の仕事をしている理由だと思うので、それを絶対に忘れないように仕事をしています。

   
内田・・ 空気を敢えて読まない――

僕はあえて、空気を読まない。コンサルタントというのは組織の中にいないことが肝心で、第三者としての役割が価値な訳ですよ。あえてその中に入って同調してしまうと、何も価値が生まれて来ません。例えば、クライアントが並んでいる場で同調してしまっては、全く価値を生まないのです。だから、そこは空気を読まずにあえて、空気を全然読めていないことを言う。それがやっぱりコンサルタントに必要なマインドということで、そういうマインドを持っている人というのは重宝されるだろうなと思います。空気を読んだ上で、敢えて読まない。読めていないふりをする、そういうことです。十分に読んでいるけど、敢えて空気を読めていないかのようなことを言おうと。

 
 
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