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 立命館大学国際関係学部 校友会 校友会業種別懇談会 #1「コンサルティング業界懇談会」
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(6)コンサルタントに必要なマインドはいつ培ったのですか
 
萬谷・・
コンサルタントに必要なマインドは、いつ頃培われましたか。もともとそういう発想が好きになったきっかけ、あるいはというか、そういう発想が好きなのだと分かった時期と言うのが、いつ頃だったのか教えてください。幼い頃に培われるもので、大学生になってからだと実は遅いのではないかと感じたのですが。
   
森田・・ 大学時代のオリターの経験が大きく影響している――

そんなに明確に常に物事の整理をしてアクションプランを考えて人生を送ってきているとは思わないのですが、多分、ある程度、生まれながらの素養が多少あるのかなと。ブロックでモノを作るのが好きだったとか、来週からテストだから1日前にテスト勉強したらいいやじゃなくて1週間前からスケジューリングしてやるとか、それがなぜ生まれたのかは分からないですが。親の考え方とかそういうのもあるかもしれない。そういうバックグラウンドがあるかもしれません。ただ、僕のマインドが決定づけられたのは、当時意識はしていなかったのですが、大学時代のオリターかなと思いますね。これをしなければいけないから、そのためにこうしようとか、こういうコンセプトがあるから、こういうことやって彼らのためになるよねとか。様々な企画をして、現場に落としていくということを経験しました。その面ではオリターが結構影響しているかな。ディスカッションの仕方とか、コミュニケーションの取り方とか、チェンジ・マネージメント、人を変えていくとか、そういったところはオリターを通して学んだのかなとは思います。自分がコンサルタントに向いているとは、今でも思ったことがないですけど、小さい頃からの素養を受けて、大学時代にそれがなんとなく自分の中で仕組みが作られて、コンサルティング会社に入ったらそれが生きてきたみたいな感覚なのかなと思いますけどね。

   
内田・・ コンサルタント・マインドが面白いなと思ったのは会社に入ってから――

体系立ててコンサルタントの仕事の仕方を習得したというのは、会社に入ってからですよね。それを知らないうちにやっていたかというと、やっていたのかもしれないけど、それは自分では意識をしてない。それを無意識にやっていたことを実はこうなのだよと会社で教えられ、そのやり方を会社で上司や研修なんかでインストールされて教えられていったということでしかなくて、大学生の時にそういうことができていたかというと、やっていたのかもしれないけど、それは無意識で意識してやっていたことはないと思うのです。

   
渡邊・・ 業界に入ってから問題解決を生業にしたいと意識した――

問題解決を生業とすることを意識した時期は僕も業界に入ってから、先ほど話をした火を吹いたプロジェクトの立て直しをしていた時期ですね。それまでは、自分もどちらかというと、言われるところに飛ばされてというスタンスで、行ったところでそのお客さんの中で仕事をするというのがほとんどだったのですが、火を吹いたプロジェクトの立て直しをやった時点で、こういうところでこういうやり方で、こういう考え方で進めていけば、解きほぐれた問題がきれいになっていくのだと身を持って体験して、それが振り返ってみると、問題解決になっていたということですね。

 
 
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