平田:商社で働いていて、どんなやりがいを感じますか?
扱った医療機器が医療に役立った時にやりがいを実感
B:携わった仕事のいずれもやりがいがありましたが、とりわけ事業会社に出向した際、医療機器を扱った時のことは印象に残っています。アメリカのメーカーに駐在し、日本で新規に販売開始する手術用の医療機器の販売準備をするのが私の役割でした。アメリカの企業ではビジネスのやり方も違うし、私は英語もそれほど得意ではないと思っています。私の中途半端な知識とつたない英語のせいで販売先の病院や医師に製品知識が間違って伝わり、万が一患者さまが亡くなるような事故が起こったら…。人の命にかかわるだけに、プレッシャーも相当大きなものでした。結果的には多くの病院で使っていただき、医療の質や、手術後の患者さまの生活の質の向上に貢献することができたと思います。責任が重かっただけに、成果を出した時のやりがいはひときわ大きかったですね。
今は海外で新しい事業を展開しています。任される仕事の範囲も、扱う金額も大きい仕事。ビジネスを創り出す難しさに悪戦苦闘しながらも、これまでとは違ったやりがいを感じているところです。
運営管理を任され、最高益を出した時はうれしかった
A:私にとって思い出深いのは、当社が50%出資するメーカーの運営管理を任された時のことです。社長や副社長と議論を重ね、製造現場、労務や財務の担当者の話を聞き、会社をどうやって良くしていくかを考え、それを実行に移す日々。3年後、会社が創業以来の最高益を記録し、社員の方々から感謝してもらった時の喜びは忘れられません。もし事業運営が失敗し、会社が倒産してしまったら、勤めている人は、仕事をなくしてしまうことになります。多くの人の人生を背負っているという責任を感じていたから、社員の方々の期待に応えられたことが何よりうれしかったですね。
お客様や取引先からの「ありがとう」がやりがい
北野:私はまだそれほど大きな案件に携わったことはありませんが、メーカーからの注文に対応したり、お客様からの要望に応えるなど、日々の業務の中で「ありがとう」と言われることが、やりがいになっています。
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