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立命館大学 国際関係学部 国際関係学部 校友会
 立命館大学国際関係学部 校友会 校友会業種別懇談会 #7「地方公務員懇談会」
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profile
清水 ○○ さん
清水 雄太 さん
国際関係学部3回生
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原田 ○○ さん
原田 知典 さん
2002年3月卒業、神戸市職員
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鈴木 ○○ さん
鈴木 雄貴 さん
2006年3月卒業、青森県職員
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酒井 ○○ さん
酒井 哲也 さん
1998年3月卒業、三重県職員
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藤田 ○○ さん
藤田 真由子 さん
2013年3月卒業、滋賀県職員
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地方公務員になって良かったこと、辛かったこと、入庁前とのギャップ

清水:入庁して良かったこと、また辛かったことを聞かせてください。

仕事を任せてもらえるよう努力しているところ

藤田:今は、日々少しずつでも仕事を覚えていくことが楽しいです。反面辛かったのは、どんなに周りが忙しくても、未熟者の私にできる仕事が少なく、全く戦力にならなかったこと。「何かできることはありませんか」と上司に尋ねても、「今はない」と言われることが続いた時はめげそうでしたね。とにかく、「これならできるのでやらせてください」と自分からかけあったり、仕事の合間や通勤時間に業務に関係のある書籍を読んで知識を増やしたり、少しでも認めてもらえるよう努力しているところです。

他では決して得られない貴重な経験を積めた

酒井:先ほど、秘書課の仕事に就いたばかりの頃は大変だったと話しましたが、一方で、ブラジルまで出張したり、皇太子殿下と一緒に熊野古道を歩くことができたりと、決して得られない貴重な経験を積めたことは、とても良かったと思っています。仕事をどうとらえるかは自分次第です。どんな仕事でも、「辛い」と思いながら過ごすのではなく、自分なりに楽しさを見出しながら取り組むことが大切ではないでしょうか。

鈴木:辛いことと言えば、青森県庁にはクーラーがないんです。夏の盛りの時期は、暑さに耐えるのが大変です(笑)。

清水:入庁前に抱いていた公務員像と、実際とのギャップはありますか。

「公務員は暇」は大きな間違いだったと知った

原田:「公務員は暇」と思っている人は多いかもしれませんが、それが大きな間違いだということを就職して知りました。市会の答弁作成の仕事に携わった時は、大変でした。市会で出されるだろう想定質問に対する答弁をあらかじめ準備するのは、私たち職員の仕事です。市会での発言は、「神戸市の見解」となりますから、誤りは許されません。答弁作成は、何人もの上司の確認と修正の繰り返しで、仕事は連日深夜に及びました。やっている時は辛かったけれど、市会答弁作成作業に関わる中で職員として鍛えられたし、民主主義の一翼を担っているという自負とやりがいを感じることもできました。

清水:民間企業での経験が公務員の仕事で生かされることはありますか。

仕事の進め方の基本は民間企業も役所も同じ

原田:ありますよ。上司と相談し、周囲を巻き込みながらプロジェクトを進めていくという仕事の進め方は、民間企業でも役所でも基本は同じです。とりわけ神戸市は、民間企業経験者採用に力を入れており、私の同期にも50名ほど30代前半で採用された民間企業出身者がいます。大手企業から転職し、忙しい部署でがんばっている人も多いですよ。

清水:反面、民間企業と自治体の仕事とでギャップを感じたことはありますか。

あらゆる仕事に多くの人の了承が必要なことに戸惑った

原田:民間企業といってもさまざまな会社があり、一般化するのは難しいけれど、私の勤めていた企業と今との違いは、担当者の裁量の大きさでしょうか。前職では、上司の許可を得なくても、私自身の判断で企画を進めたり、それに必要なお金を動かすこともできました。一方、税金を使う市役所の業務では、そういうわけにはいきません。えんぴつ一本、一担当者の判断だけで買うことは許されないんです。すべての仕事について、多くの人の了承を得ながら進めなければならないところに最初は戸惑いを感じました。

 
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