清水:最後に国際関係学部の学生にメッセージをお願いします。どのような学生に公務員になってほしいですか。
モラルを持って仕事に取り組める後輩に入ってきてほしい
藤田:学生時代に公務員を志した時、「モラルを持って仕事を全うしたい」と思ったことを覚えています。本当に当たり前のことなのですが、これは私が日々意識していることでもあります。新採職員の私でも唯一、ベテランの職員の方々と対等にわたりあえることだと思うからです。住民の方々に対し、胸を張って恥ずかしくない仕事をしたい。私はそんな公務員になりたいと思いますし、そういう気持ちを持った後輩に入ってきてほしいと思います。
「地域を元気にしたい」と思う学生に仲間になってほしい
鈴木:学生時代、地元に帰省するたびに故郷がどんどん寂れ、元気がなくなっていく姿を目にして、「このままじゃダメだ」という思いが強くなりました。そんな思いを持っている学生さんに、ぜひ公務員を目指してほしいですね。
有事の時、市民の命を守るために尽くす覚悟が必要
原田:神戸市職員の先輩の中には、18年前に阪神淡路大震災を経験した方がたくさんいます。そんな先輩たちから当時の話や東日本大震災で被災地支援に赴いた時の話を聞いた時、言われた言葉が心に残っています。「公務員は、日常業務はもちろんきちんとするけれど、いざ有事の時、不眠不休で住民のために働く覚悟がないとだめだ」というものです。大きな災害が起こった時、家族がいても、もしかしたら仕事を優先しなければならないかもしれない。公務員の仕事は、市民の命を守るというそれだけ大きな責任を伴うものなのです。その覚悟を持って公務員になってほしい。学生の皆さんにはそう伝えたいですね。
「人生を賭けて公務員の仕事をする」と言える人になってほしい
酒井:地方自治体では今、それまでの地方公務員にはない多様な経験を積んだ人が求められているように思います。そういう意味では、世界に目を向け、多様な文化や価値観に触れてきた国際関係学部の学生こそ、地方自治体でその力を発揮するチャンスがあるのではないかと思います。一人でも多くの人が地方公務員になってもらえると嬉しいですね。
「私は人生を賭けて政治家をしている」。これは、先日知事から聞いた言葉です。この言葉を聞いて、「自分は人生を賭けて公務員をしているかな」と、考えさせられました。そう言える人に公務員になってほしいし、私もそうありたいと思っています。
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