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ゲスト講義実施報告(元:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 織田靖子様)

「国際連合入門」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、2023年10月まで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務されていた織田靖子様をゲストスピーカーとして招聘し、「UNHCRの活動:現場の事例を中心に」と題して講義を行っていただきました。

ゲストスピーカー(6.27織田様)1

講義では、まず、国連全般についての説明があり、最近の動きとして総会が現在オブザーバーであるパレスチナを正式メンバーとして承認するという決議を採択したことに言及されました。ただ、加盟国として承認されるにはまだ長い道のりであるとの見解が示されました。UNHCRの“高等弁務官”は、緊急時などに独自に決断を下すことが出来るという特殊な地位にあることも説明されました。
UNHCRの必要予算は年間106億ドルですが、実際に各国の拠出金で集まるのは、毎年その半分程度であり、慢性的な予算不足の中で業務を行っているとのことです。UNHCRが保護の対象とするのは、庇護申請者、難民、無国籍者、国内避難民、並びに自主帰還で自国に戻った人たちです。ウクライナでは、220万人が難民になっており、現在313関連機関による共同プランに沿ってオペレーションが行われています。ガザでは、UNRWAがパレスチナ難民の救援活動に当たっており、UNHCRのマンデートからは外れているとのことです。

ゲストスピーカー(6.27織田様)3

講義の後半は、織田様が実際に勤務されていた南スーダンやウガンダの写真を見せながら、臨場感あふれた話が展開されました。南スーダンの洪水発生時には、難民のみならず、現地の村人たちも含めた支援を行ったとのことです。
また、新型コロナ肺炎が蔓延していた当時、ウガンダの奥地の村までWHOのワクチンが届けられ、国際機関の存在意義を再認識したとの話もありました。

ゲストスピーカー(6.27織田様)2