教員紹介
- リテラシー
デジタル情報社会の中で、一時期は図書館不要論も唱えられましたが、今や公共図書館は地域活性化、まちづくりの中核として活況を呈しています。公共図書館は、静かな読書と勉強の場というイメージを脱却し、出会いと交流の場として、あらゆる人びとの生活と生涯学習を支えています。大学図書館でさえも会話や飲食のできるコモンズやカフェを擁し、学校図書館も生徒の心の居場所、交流の場ともなっています。「場としての図書館」研究は、複層的な機能と空間によって大きく変容する図書館の新たな意義と社会的、教育的価値を学術的に考察する図書館情報学の新しい分野です。なので、私は図書館の新たな可能性を開拓すべく、いつも研究に夢中になっています。
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世界規模の課題の解決には世界中の連帯が求められます。様々な価値観を柔軟につないでいくバイリンガル教育の視点は、そうしたグローバル化する社会に貢献できると考えています。バイリンガルになること、バイリンガルであることは特殊なことではありません。一般に考えられている以上に日本は多言語社会ですし、多くの人が多様な言語資源を持っています。そうした言語資源を存分に活用して自分の生を豊かにし、社会に貢献していく、それを支えるための教育がバイリンガル教育です。このバイリンガル教育の視点を日本の英語教育にどう取り入れられるのか、実践に近いところで研究をしています。
COLUMN
使い慣れた母語を土台に、外国語を学ぶ。 バイリンガル教育は、言語教育の新たな挑戦。
国際英語専攻
佐野 愛子
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第二言語習得は学習者の内部で発生する習得メカニズムだけでは説明しきれないほどの複雑さを持ちます。そのため、言語を知識として学ぶだけではなく社会に根付いた活動を通して習得するという考えのもとに、学習の状況性やグローバル化時代の流動的コンテクストを考慮することが必要となります。私は、このような視点から、第二言語習得における社会文化的要因に着目し、異文化適応、リテラシー、アデンティティを研究しています。グローバル化によって多様性を増す異文化接触の再概念化に寄与すべく、言語横断的視座から母語と第二言語の融合性を考察し、リテラシーの発達過程とアイデンティティ変容に関する社会言語学的探究を続けています。
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