Mathematicaを使ってグラフを作ってみよう。
Taylor展開
課題1
- sin xのグラフをx = -3πからx = 3πの範囲で描く。
Plot[{f(x), g(x), …}, {x, a, b}]
という形になる。sin xはマスマティカではSin[x]という関数形になる。
- sin xとcos xとtan xを同じグラフに重ねてプロットしてみよう。(Sin[x], Cos[x], Tan[x])
Plot[{f(x), g(x), …}, {x, a, b}, PlotRange→{c, d}] という形になる。
{x, a, b}でxの範囲を指定。PlotRange→{c, d}でyの範囲を指定。
注)tan xをマスマティカでプロットすると、マイナス無限大から無限大まで直線が引かれる。
- マスマティカではかなり特殊な関数も簡単にグラフにすることができる。
ここでは、cos(1/x)とtan(1/x)をグラフにしてみる。
課題2
物理学や化学では関数の近似式を得るためにテーラー(Taylor)展開(べき級数展開)をよく用いる。
一般に任意の関数f(x)をx = aの周りでTaylor展開すると、
f(x) → f(a) + f '(x)(x - a)/1! + f ''(x)(x - a) 2/2! + f '''(x)(x - a) 3/3! + f ''''(x)(x - a) 4/4! + f '''''(x)(x - a) 5/5! + ......
となる。またa = 0の時を特にマクローリン(Maclaurin)展開と呼ぶ。
そこで、マスマティカを使ってテーラー展開が実際にどのようになっているかを確かめてみよう。
- f(x) = sin xのマクローリン展開(a=0)をやってみる。テーラー展開にはSeries[関数f(x),{x,a,n}]というコマンドを使う。
Series[f(x), {x, x0, n}]は、点x = x0において、n次までのf(x)のベキ級数展開を作成する。
グラフにしてsin x と比較してみよう。
ただし、グラフにするにはNormal[Series[関数f(x),{x,a,n}]]としなくてはならない。
Normal[expr]は、式 expr をあらゆる特殊な形式から通常の式に変換するコマンドである。
- f(x)=sin xのマクローリン展開(a=0)の次数(n)を上げていくと近似がよくなっていくはずである。
その様子をグラフにして表せ。
課題3
ParametricPlot[{x, y}, {範囲}]を使って、円を描いてみよう。
極座標(r, φ)を使えば、x = r cosφ, y= r sinφである。
課題4
x=[2+0.5sin(at)]cos[t+sin(bt)/c]
y=[2+0.5sin(at)]sin[t+sin(bt)/c]
とする。ただし、tの範囲は0から2πまでとし、以下の場合についてParametricPlotしてみよう。
- a = 8, b = 16, c = 4
- a = 8, b = 16, c = 16
- a = 9, b = 6, c = 6
時間が余った場合は、先週の課題で残したものもやる。
課題提出方法:
- メールのタイトルは”基礎演習2レポート:氏名と学生証番号”とすること。
- 提出ファイルの先頭のinputに、必ず氏名と学生証番号を記入すること。
- ファイル名は “氏名+151125.nb”とする。
(例:立命太郎151125.nb)
- ファイル名の「氏名」以外は必ず半角。
- 最終締め切り:2015年12月1日(火曜)。
- 日常点評価の提出課題は定期試験と同等の意味があるので真剣に取り組むこと。