国際関係学部連続講義「自治体外交の挑戦〜市町村長・わがまちの国際戦略を語る 「南砺市の国際戦略」
5月26日(金)、国際関係学部の市町村長リレー講義「わがまちの国際戦略を語る〜自治体外交の挑戦」連続講義第7回目として、富山県南砺(なんと)市・溝口進市長が「南砺市の国際戦略」をテーマに講義した。
溝口市長は、「2004年に8つの町村が合併してできた新しい市であり、市長は合併にあたって、旧町村に配慮し、市役所の各部を分庁舎に配置して市民の利便性を高めると同時に、余剰人員の削減、公共施設の民営化などの施策を推進している」と南砺市の進めいている政策について紹介した。
旧町村が行っていた外国との姉妹提携は、基本的には新市が引き継ぎ、文化・伝統行事は、良いものは残し重複するものは見直すと語った。
最後に溝口市長は、国際感覚の優れた人材育成、新たな地域文化の創造、観光資源を生かした集客都市を目指すと今後の目標を語り、講義を締めくくった。
講義終了後、学生たちは溝口市長を囲んで質問し、市長はその一つ一つに丁寧に答えていた。
<溝口市長:講義後談>
■市町村合併による行政の効率化は成功したのでしょうか?
「合併によって町としての力をつけることが先決。効率化は後からついてくるものと考える。新市としての実力充実と合併メリットを追求していきたい」
■溝口市が挑戦するグローバルな感覚の人材育成とは、具体的にはどのようなものですか?
「1000人近い外国人市民の生活を保障し、帰化した人々が安住できるようなまちづくりを進める。市民が率先して国際交流に参加することができる環境作りを整備する」
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