国際関係学部連続講義「わがまちの国際戦略を語る〜自治体外交の挑戦〜」第4回「北方領土返還要求運動に生涯を捧げた安藤石典」
4月28日(金)、国際関係学部の市町村長リレー講義「わがまちの国際戦略を語る〜自治体外交の挑戦」の第4回講義として、北海道根室市の藤原弘市長が「北方領土返還要求運動に生涯を捧げた安藤石典」をテーマに講義した。
藤原市長は、根室市と北方領土の関係を、歴史から丁寧に説き起こし、北方領土の一部である歯舞諸島が根室市の行政区域に入っていること、北方領土返還運動に生涯を捧げた安藤石典元根室町長のエピソードなどを交えて、返還運動の歴史、現況、展望について話し、若い学生にもぜひこの運動に関心をもってほしいと訴えた。
学生から活発な質問が出され、その一つ一つに、市長はたいへん熱心に答えていた。
<藤原市長・講義後談>
■本日の講義の印象は?
「学生がたいへんまじめに聞いてくれた。この講義がきっかけとなって、若い世代が北方領土問題に興味を持つことを願っている」
■学校教育の中であまり北方領土について触れられないと思うが?
「小・中学生の教科書にもう少し書いてほしい。教員試験、入学試験などに出題していただければ興味を持って勉強をするきっかけになるのではないか」
■学生の中にもあまり興味がなかったというような意見があったが?
「北方領土問題についてこれまで十分な教育を受けてなかったのだから仕方がない。この問題は一地方だけの問題ではなく、日本全体の問題であり、日本国の国家としての尊厳をかけた問題だ。これからもあらゆる機会を通じて若い世代にもっと興味を持ってもらう努力をしたい」
■私たちに何かできることは?
「まずこの北方領土返還運動を理解していただきたい。様々な行事にとか、北方領土への『ビザなし交流』などにも参加していただきたい」
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