第2回 立命館大学コリア研究センター公開講座 開催
6月2日(金)、衣笠キャンパスにて、コリア研究センターの主催の第2回立命館大学コリア研究センター公開講座を開催した。今回は韓国・ソウル大学国際大学院院長の金容徳氏を招き、講演を行った。
講座の第1部は金容徳氏の講演「韓国の歴史学者が見た日本認識」行い、日韓両国の相互認識の問題点を「韓国人は両国間の不幸な過去の歴史のわだかまりを消せずにいるのに対し、日本人は今日の韓国の現状だけを表面的に見ている」と指摘し、そうした韓国人の日本観が歴史的にどのように形成されてきたのかを前近代から現代まで網羅して整理した上で、互いにどのように未来志向的な友好関係を築いていけるのかということについて語った。
第2部では大久保史郎・法科大学院教授の司会のもと、金氏と京都新聞論説室室長の不破哲氏の対談を行った。不破氏はソウル大学日本研究所の現状から日韓の歴史をめぐる問題、韓国の現状など多様な質問をし、金氏がその一つ一つに丁寧に答える形で対談が進められた。
会場には約200名の聴講者が訪れ、熱心に耳を傾けていた。金氏の「両国の信頼を回復できる第一歩は、お互いに過去史の実態を正しく把握することだ。過去は清算の対象ではなく、正しい認識の対象となるべきだ」との言葉に、聴講者からも感想が寄せられた。
立命館大学コリア研究センターでは、2006年度に第3回、第4回の公開講座を企画している。
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