ニチコン株式会社 代表取締役社長 武田一平氏
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京都経営者リレー講義 第5回目「私とニチコンの歩み」
10月28日(土)、朱雀キャンパスにて、経営管理研究科(ビジネススクール・アカウンティングスクール)主催「京都経営者リレー講義」第5回を開催した。 今回は、ニチコン株式会社 代表取締役社長 武田一平氏を講師に招き「私とニチコンの歩み」をテーマに講義を行った。
講義の中で武田氏は、自身のニチコンでのこれまでの取り組みについて語った。26歳で単身アメリカへ渡り、以後、17年間の駐在生活でゼロから始めたアルミ電解コンデンサ事業で米国トップシェアを獲得したエピソードを紹介。帰国後も海外営業を担当していた武田氏だが、1995年7月、突如、福井県の工場長に抜擢される。当時、超円高の影響を受けて、閉鎖か海外移転かの岐路に立たされていた工場であったが、試行錯誤を重ね工場の体質改善に成功。2年間で利益を倍増させ、工場閉鎖や移転話を立ち消した。武田氏は、当時を振り返り、「メーカーにいて生産現場を知らないのは弱点となる。工場長の経験は大きかった」と話した。
1998年6月の社長就任後は、企業基盤構築への取り組みとして選択と集中の徹底を挙げ、「今は、グローバル化が進み、オンリーワンの技術力がないと戦えない時代。当社の場合、技術力に自信のある4分野(アルミ電解コンデンサ・タンタル電解コンデンサ・電力機器用コンデンサ・コンデンサ応用関連機器)を選択し、集中的に力を入れてきた」と述べた。また、構造改革の一角として立命館大学との産学提携を例に出し、「今後の競争力のカギは、技術と人材。研究の成果を実際に商品化できる技術者が必要」と熱弁をふるった。
講義後の質疑応答では、2004年に建てられたガラス張りの新社屋のイメージについて受講生から質問があり、「当社の製品イメージの持つ先進性、そして当社が開発した蓄電型太陽光発電システムなどを活用した環境への配慮、そして京都らしい伝統の表現(夜にはビル全体を行灯のように灯しライトアップを行っている)」と3つの明確なコンセプトを解説。烏丸通と御池通の交差点角にある、京都の新たなスポットになりつつあるニチコンビルについて紹介した。
次回、リレー講義第6回目は、11月4日(土)に(株)村田製作所 代表取締役社長 村田泰隆氏を迎えて朱雀キャンパスにて開催予定。
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