社団法人日中友好協会名誉顧問の野中広務氏
記念撮影の様子 |
中国人学生日本留学110周年記念講演会「グローバル化時代における留学生の役割」開催
12月11日(月)衣笠キャンパスにおいて、中国人学生日本留学110周年記念講演会「グローバル化時代における留学生の役割」を開催した。
今から110年前、中国政府が13名の留学生を日本に派遣し、中国人学生の日本留学が始まったが、現在、在日中国人留学生の総勢は7万人にのぼっている。21世紀はこれまで以上に様々な分野でのグローバル化が進み、日本と中国との相互交流や依存関係がより一層深まることが予想され、また、IT革命による情報のボーダレス化や国を越えた人材移動も進展していく。これらのグローバル化、ボーダレス化は、国家だけでなく多様な主体の活動によって担われている。21世紀の日中関係は、日本が中国から、または中国が日本からと、どちらか「一方通行」の関係ではなく、対等な関係の上に立つ相互学習が重要である。本講演会は、このようなグローバル化時代における留学生の役割と責務について共に考えていくことを目的として開催した。
第1部は特別講演で、社団法人日中友好協会名誉顧問の野中広務氏、中華人民共和国駐大阪総領事館大使級総領事の羅田広氏、川口清史・立命館総長がそれぞれ、日本、中国、教育者という立場から留学生への期待を語った。
第2部シンポジウムでは、周 生・立命館孔子学院長をコーディネーターとして、パネリストに仲上健一・立命館アジア太平洋大学副学長、独立法人日本学生支援機構留学生事業部長の西岡淳氏、京都市総務局国際化推進室室長の安井 隆氏、京都大学大学院生の常春氏、光成幸江さん(産業社会学部4回生)を招いて、様々な視点から留学生の果たすべき役割について語った。留学生をとりまく状況や生活実態まで含めて、理解が深まる議論が行われた。日中交流に強い関心を持つ日本人学生も参加しており、この企画は日中の相互理解の促進にとって意義深いものとなった。
本企画は、立命館孔子学院、京都地区中国人留学生聯誼会の共同主催、全日本中国留学人員友好聯誼会、立命館大学中国人留学生学友会、日本新華僑華人会、西日本新華僑華人聯合会、中国留日同学会、在日中国科学技術者聯盟の共催、中華人民共和国駐大阪総領事館、日中友好協会、京都府日中友好協会の後援により実施された。
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