ステージの様子 (左よりピアノ:山内久子氏、クラリネット:岩堀素子氏、 ナレーション・芝居の沓名美沙氏
熱心に演奏を聴く学生たち |
第15回立命館大学ローム記念館コンサート開催
12月7日(木)、立命館大学ローム記念館にて、第15回立命館大学ローム記念館コンサートを開催した。これは学生に文化面、芸術面での教養と情操を養い、国際社会において活躍できるリーダーを育むことを主旨としたコンサートで、ローム株式会社協賛のもと2003年10月の第1回から数えて、今回で15回目の開催となる。
2006年度を締めくくる今回は、マーマレード・ジャムによる音楽芝居「My Little Star ピノキオ」が演奏された。音楽芝居とは、演奏と芝居と語りで一つの物語を描くもので、従来のローム記念館コンサートと一味違った、全く新しい試みであった。演出の河田園子氏、ナレーション・芝居の沓名美沙氏、クラリネットの岩堀素子氏、作曲・ピアノの山内久子氏の4氏が、「My Little Star ピノキオ」よりオリジナルシナリオのおとぎの世界へ、観客を誘った。
ステージ上にはピノキオ、ジェペット、コオロギに詐欺師などの人形が登場した。物語は、ジェペットが造り出した木の人形ピノキオが、ジェペット・コオロギや妖精達との交流、友達との出会いと別れ、襲い掛かる苦難を経て、人間へと変化する内容。沓名氏が感情豊かにストーリーを語り、時には自らピノキオとなってステージ上を駆け回ると、場面に応じた音楽を岩堀氏と山内氏が演奏した。コオロギの声をクラリネットで表現したり、ピノキオが空を飛ぶ場面ではピアノが軽快でなおかつ浮遊感を感じさせるような曲を奏でたりと、音楽芝居ならではの演出に観客は夢中で見入っていた。ピノキオが人間の心臓の鼓動を自らの胸に感じた最後の場面において、沓名氏が歌を歌い終わると、会場は温かい拍手で満たされた。
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