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立命館ニュース |
政策科学部「全国知事リレー講義」後期第9回長崎県金子原二郎知事による講義 |
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11月26日(火)、衣笠キャンパスにて全国知事リレー講義が行われた。後期第9回目となる今回は、長崎県金子原二郎知事が「地方分権と市町村合併」と題して講義を行った。 現在日本では、国と地方合わせて690兆円の借金を抱えている。知事は、現在話題になっている市町村合併について、「この問題は避けて通ることができない」とした上で、「地方行政は肥大化してしまった。合併することで、ある一定の規模を持った市町村を作ることが必要」と語った。金子知事は、現職に就任してから積極的に市町村合併を進めている。県内で11の法定合併協議会を発足させ、今後も合併を進めていきたい考えだ。知事は合併反対の意見について、「『おらが村』という感情はもちろんあるだろうから、市町村合併は難しい。また、合併すると市町村の特徴がなくなったり、行政サービスが低下するとの懸念もあるだろう。しかし、合併しなかった場合のデメリットをぜひ考えてほしい」と話した。 講義を受けた中森陽介さん(文3回生)は、「自分の地元を考えても、市町村合併は身近にある問題。各地域の個性を生かせるような合併が必要だと思いました」と感想を語った。 講義後のインタビューで知事は、「知事として、県民が安心して暮らせるような県にしたい。長崎県民の様子を人伝えで聞くのではなく、自分の目で見て確認して、政策を考えたい。自分の目で確認しないと、一側面だけを捉えてしまう危険性があるので、ぜひ学生のみなさんにも、地域の実態に目を向けてほしいと思う。自分自身の信念を持って、ぜひ頑張ってもらいたい」と語った。 本講座は2002年度から2年間にわたり開講し、47都道府県知事が講義を行う予定。 後期セメスターの講師と講演テーマはこちら。 |