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立命館ニュース |
政策科学部「全国知事リレー講義」後期第12回新潟県平山征夫知事による講義 |
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12月17日(火)に、衣笠キャンパスで全国知事リレー講義が行われた。今回は後期に入り12回目の講義で、教壇には新潟県の平山征夫知事がたった。 平山知事は1992年に知事に就任し、現在3期目を務めている。就任以前、新潟や仙台で日本銀行の支店長を勤められていた知事は今回、ご経験を生かし、経済や歴史に関連した内容で講義を行った。会場に現れた知事の胸には、拉致事件の早期解決を願うブルーのリボンがついていた。 平山知事は、世界の近代史をたどり、マルクスやケインズ、ハイエクなどの経済学者の主張をまじえながら、特に、イギリスのサッチャー改革や、ブレア首相の「第3の道」を経済学の視点から取り上げて説明した。また、小泉首相の掲げる改革にも触れ、「経済特区構想は地方分権のための政策である。これを経済政策として掲げるのはよくない」と述べた。この他、グローバル化の進む中での環境問題などにも話は及んだ。 現在、新潟県は「環日本海経済圏」という構想のもと、ロシア、中国、韓国などの国との交流を追及している。具体的には北東アジア経済委員会を立ち上げ、メリットのある物流ルートの提言などを行っている。しかし、問題が無いわけではなく、知事は「日本海を対立と抗争の海から、平和と友好の海へと変える」と述べた。 講義を聞いた学生は、「経済と関連させた詳しい話が聴けた。行政は法律中心に思っていたが、少し見方が変わった」と感想を語った。 後期セメスターの講師と講演テーマはこちら |