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7/13(日)、都市交通めぐり討論、岐阜市のディベートシンポに弁論部が参加





 7月13日、路面電車などの公共交通か、それともクルマか。岐阜の都市交通を考えるディベートシンポジウムが、岐阜市文化センターで開かれ、激論が交わされた。本学より弁論部(学術同好会)の鈴木美佳子さん(政2)、小田克朗さん(法3)、森實文彦さん(文2)の3名がクルマ派として参加した。

 今回のディベートシンポジウムは、岐阜のこれからの路面電車を考えるプロジェクト(愛称:プロジェクトG・吉田良生代表・朝日大学経営学部教授)の主催で、細江茂光岐阜市長らが審査員を務めた。ディベートは3名ずつに分かれ、約1時間半にわたり議論を展開。岐阜県経済同友会や市民の代表でつくる公共交通派は「交通権という概念を打ち出し、弱者に対応できる手段は必要で、環境にも優しい。」などと主張。これに対し、クルマ派の弁論部は「公共交通への新たな投資は今後財政的にも厳しい。」と強力に反論。昨年度外務省が主催した国際問題ディベート大会で個人優勝の経験を持つ鈴木美佳子さんが中心となって巻き返し、判定は小差でクルマ派に軍配があがった。細江市長は「公共交通派に加点したつもりだったが、ちょっと違う結果になった。」と苦笑しつつ、「実際に岐阜市が抱える問題について、学生さんが積極的に勉強して頂いているのを見て本当にうれしく思う。ぜひ第二回を開催して参加してほしい。行政としても参考になった。」などと講評した。

 一方、会場の判定は公共交通派がクルマ派を17票上回った。このため審査を含めた総合判定では公共交通派が勝利し、市民の路面電車を含む公共交通存続への熱意を示した。

 今後、岐阜市では秋に向けた大規模な交通社会実験などが予定されており、NPOなど市民の積極的な政策づくりに、県外学生を含む大学生が関わる機会を増やしていく予定。