扁額除幕式典の様子
天野芳子様と川本八郎理事長(左から)
「立命館寮歌」「休道の詩」扁額除幕式典の挙行
7月14日(水)、立命館大学衣笠キャンパス図書館3階閲覧室において、「立命館寮歌」および「休道の詩」の扁額除幕式典が行われた。
かねてより故天野和夫元総長ご令室の天野芳子様に大学からお願いしていた「立命館寮歌」の揮毫が完成の運びとなり、あわせて幕末の激動期に高野長英・大村益次郎など気骨の人材を育成した「咸宜園」(「桂林荘」はその前身)の塾長であった教育家・広瀬淡窓(1782年〜1856年)の筆蹟による「休道の詩」の扁額も完成した。 「立命館寮歌」は、学園歌や応援歌と並んで学生や校友の間に広く歌い継がれており、作詞・作曲ともに由来は不詳ながら、2番の歌詞はこの著名な漢詩「休道の詩」を踏まえている。この2つの扁額が、学生諸君の勉学の励みになればという趣旨で、図書館の閲覧室に掲げられることになった。
式典は、高杉巴彦総務担当常務理事の司会進行で進められ、校歌斉唱に続き、松岡正美百年史編纂室顧問・本学名誉教授が、寮の歴史について説明された後、元寮生らによる除幕が厳かに行われた。次に、揮毫者の天野芳子様より寮歌を書くことになった経緯や故天野和夫元総長と歩んでこられた学園生活について語られた。そして「寮歌を通じて、学生をはじめとする学園の人々がより交流を深め、末永く歌い継がれていくように願う」と熱い想いを話され、最後に式典参列者に御礼を述べられた。
そのあと、川本八郎理事長より謝辞が述べられた。その中で、当時の寮職員の方々に対する御礼とともに、寮の歴史は激動の歴史であり、この寮歌は寮生だけのものではなく本学園を構成する学生、教職員の歌であると語った。また、歌詞は大切であるが、書の芸術性がその内容をより高め、どんなものでも心がこもらなければ良い作品はできないと述べた。
最後に、参列者全員で寮歌を斉唱し、温かい拍手で幕をとじた。なお、式典終了後、末川記念会館「カルム」で懇親会がもたれた。
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