堀井洋一氏
講義の様子
キャリア形成科目「技術者のキャリア」リレー講座堀井洋一氏「日立ヒューマンインタラクションラボ研究の取り組み」
2004年12月7日(火)、立命館大学 びわこ・くさつキャンパス(BKC)で、日立製作所との教育研究に関する包括協定に基づくキャリア形成科目「技術者のキャリア」一環として、日立製作所基礎研究所主任研究員、堀井洋一氏による講演「日立ヒューマンインタラクションラボ研究の取り組み」が行われた。
堀井氏は入社以来、コンピュータ音楽、コンピュータグラフィクスを研究し、現在はヒューマンインタラクションの研究を行っている。その中でもヒューマンインタラクションラボの研究スタイルについて、「@顧客の潜在ニーズを見極める"観察"、Aどうすればそれが満たされるか考える"仮説"、B商品化したものを仮体験する"試作"、C実際にメディアや会社を通して人々に伝えて様子を見る"検証"のスパイラルです。商品化する際、研究者とデザイナー、マーケッターとのコラボレーションも実現しています」と説明し、それに準じたPCや銀行ATMタッチパネルの研究の例示もあげた。
また、「近年のIT化を利用すれば、例えばファーストフード店でのドライブスルーのシステムを、カーナビに注文端末機能を組み込むことにより事前に注文でき、店に行ったときには商品を受け取るだけ、というようなより便利なシステムにすることも実現可能でしょう」とITの可能性について述べた。
講演の後半は、堀井氏が研究してきたコンピュータグラフィクスのデモ映像が流され、学生らは高技術を駆使した映像を興味深く見入っていた。
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