武田健二氏
講義の様子
キャリア形成科目「技術者のキャリア」リレー講座(株)日立製作所 武田健二氏「技術経営とベンチャー」
2004年12月23日(木)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で、日立製作所との教育研究に関する包括協定に基づくキャリア形成科目「技術者のキャリア」の一環として、(株)日立製作所 研究開発本部 技術経営 主管 兼 研究アライアンス室長、武田健二氏による「技術経営とベンチャー」の講演会が行われた。
武田氏は、起業家像や起業プロセス、起業機会、資金調達戦略などについて講義を行った。また、歴史の浅いベンチャー企業に対するVC(ベンチャーキャピタル)の投資判断において最も重要なのは「信用」であり、業績だけでなく、その起業家を取り巻く人脈の中できちんとその人物が信用されているかといった人格面も重要な判断材料であるとした。
米国の先進企業の技術経営戦略にも触れ、これからの技術経営には、自前のR&Dを強化すると同時に、外部ベンチャーのR&Dを適宜取り入れ、強い技術の選択とインテグレーションをすすめることの必要性を強調した。
武田氏はまた、「高度経済成長期のように与えられえたことだけをすればいいのではなく、変化に対応できる者だけが生き残れるこれからの日本社会では、各々が『個人の自立』を意識し、自分の生き方の道筋やシナリオを立てることが大切。人は自身の生まれる時代と場所を選べない。今、自分のいる環境と可能性を考え、若者のみなさんにはより深い知識と経験を積み、ぜひベンチャーを目指して欲しい。」と、学生たちにメッセージを伝えた。
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