講義を行う桝本市長
 

講義の様子
 
 
リレー講義「自治体外交の挑戦 〜市町村長、わがまちの国際戦略を語る〜」開講
 
 全国の自治体の長が自治体行政の国際戦略について語るリレー講義「自治体外交の挑戦 〜市町村長、わがまちの国際戦略を語る〜」が開講し、第1回目の4月8日(金)には、衣笠キャンパスにて、京都市の桝本頼兼市長が「京都市の国際戦略」をテーマに講義を行った。

 桝本市長は講演の冒頭、京都市の国際戦略の基本となる「世界文化自由都市宣言」について触れ、京都市が掲げる国際化方針とその具体的な政策について述べた。国際協力の推進においては、国際社会において自治体が果たす役割の重要性やその具体例を挙げ、国際社会への貢献という観点から京都市の国際戦略とその挑戦への意気込みを語った。

 また、京都市の呼びかけにより発足した「世界歴史都市連盟」に関して、世界歴史都市連盟の構成やその活動内容、今後の展開についても紹介した。京都市の魅力を生かした国際戦略と京都市が国際舞台で果たすべき役割について、桝本市長の抱く熱い思いが会場内に響きわたる中、講演は締めくくられた。

 講演後には、姉妹都市交流の取り組みから京都市の世界に向けた都市・環境政策についてまで、幅広い質問が相次ぎ、桝本市長はそれら一つひとつに丁寧に回答した。

 ゴミの分別から見る、国際都市、京都市の環境政策について市長に質問した池谷実穂子さん(国際関係学部2回生)は、「環境と文化に国際化を見出しているのは、京都らしいと思った。今後、世界をリードしていくには小さな地域レベルでの取り組みをより強化していくことが必要だと思う」と感想を語った。