香月祥太郎 テクノロジー・マネジメント研究科教授
 

授業の様子
 
 
MOTオープンハウスセッション・テーマ別に見るビジネス戦略
第1回「ゲノム創薬戦略と事業化」
 
 7月9日(土)、立命館アカデメイア@大阪にて立命館大学MOT大学院 テクノロジー・マネジメント研究科によるオープンハウスセッションの第1回が行われ、テクノロジー・マネジメント研究科の香月祥太郎教授が「ゲノム創薬戦略と事業化」をテーマに模擬講義を行った。

 香月教授は、ゲノム解析プロジェクトやヒトゲノム、マウスcDNA解析研究の歴史を紹介した。また、最先端のゲノムネットワーク研究として、ゲノムの構造解析や機能の解析のみならず、病気とゲノムを関連して研究すれば特許になる可能性があると指摘し、研究者にとってはチャンスの大きい分野であると述べた。今後、ゲノムネットワーク研究が進めば、現在の対処医療ではなく遺伝子レベルで病気に対応できるため、日本ではベンチャー制度を利用してゲノム解析結果の商業化へ取り組んでいることを紹介した。ゲノム創薬についても、ターゲットとなるヒトゲノムの候補は出そろっているが、技術の急速な進歩と市場のグローバル化が進んでいる今、独自技術に依存することは困難であると説明し、外部との積極的なアライアンスと長期的なプランで効率的なプロジェクト管理が結果を出すポイントであると述べた。

 MOTオープンハウスセッションはMOTに興味を持っている社会人および学生向けに開催され、全3回にわたり「テーマ別に見るビジネス戦略」というテーマのもと、模擬講義と調査報告会が行われる。詳細は、こちら