舞鶴市の江守光起市長
 

講義後の様子
 
 
リレー講義「自治体外交の挑戦 〜市町村長、わがまちの国際戦略を語る〜」
第11回「舞鶴市の国際交流戦略〜北東アジア交流ネットワーク都市を目指して〜」
 
 7月1日(金)、衣笠キャンパスにて「自治体外交の挑戦 〜市町村長、わがまちの国際戦略を語る〜」の第11回目講義が行われ、舞鶴市の江守光起市長が「舞鶴市の国際交流戦略〜北東アジア交流ネットワーク都市を目指して〜」と題して講義を行った。

 江守市長は冒頭、「舞鶴市は、京都舞鶴港を中心に、北東アジアの物流と交流の拠点となっている」と語った。姉妹・友好都市には、ロシアのナホトカ市や中国の大連市、イギリスのポーツマス市などがあり、地理的にも歴史的にも関連の深い都市と交流を続けているのも舞鶴市の国際戦略の一つであると紹介した。

 続いて、江守市長は、舞鶴市の都市戦略である「地学連携」について触れ、「大学と連携し、知的資源の活用や研究活動の場の提供、情報共有と情報発信を行うことで、京都府北部の活性化とともに北東アジアとの連携も強めていく」と構想を紹介した。現在、その大学連携のコア組織である京都・まいづる立命館地域創造機構(MIREC)は、北東アジア研究プロジェクトを立ち上げ、ビジネスマッチングや観光客誘致などを進めている。

 また、舞鶴市では、NPOなどの市民主体による国際交流・国際協力が行われているため、舞鶴市民の国際化に対する意識も高まっている。江守市長は、「国際交流の重要性を高め、大学と連携をとりながら、地方と地方でゆるぎない信頼関係を築いていくことで、独自の自治体外交を展開していきたい」と述べ、講義を終了した。

 講義を受講した並木真悟さん(国際関係学部4回生)は、「自治体が外国の都市と交流しているというのは、これまでの講義を受けてわかったが、大学や他の機関と連携して技術交流や国際交流をしているというのは新しい発見だった」と感想を語った。