外務省・神長善次特命全権大使
 

教室の様子
 
 
2005年度連続講義「国際社会の中の日本と関西〜関西駐在外交官の視点」開講
 
 9月30日(金)、衣笠キャンパスにおいて、2005年度連続講義「国際社会の中の日本と関西〜関西駐在外交官の視点」が開講された。この講義は、各国の関西駐在外交官を講師に招いて行われるもので、第1回目となる今回は、外務省・神長善次特命全権大使(大阪担当)が「国際社会(欧、米、アジア)と日本」をテーマに講義を行った。

 神長大使は、講義の中で、ヨーロッパ、アメリカ、アジアそれぞれの価値観について触れ、それら価値観をふまえ日本はどのように外交を行なっていくべきか説明した。また、最後には日本の特長から、今後日本が国際社会にどのような貢献できるのかについても言及した。

 講義を受けた学生からは「日本はアメリカからどのように見られているのか」「大使の経験を通した国際社会の見方を聞けてよかった」「外交といえば大国意識をもって行なうという印象をもっていたがそうではなく、大使のおっしゃった外交方法には共感できた」などの質問や感想が述べられ、大使の講義に熱心に聞き入った様子であった。

 講義後、神長大使は、「日本は、ハンチントンの『文明の衝突』で述べられているように1つの文明として生き続けている。この文明とは何かを考え、日本つまり『自分を知る』ことなしには、これから日本が進んでいく道は見えない。日本は対外的に誇れる文化をもっているのだから、日本の文化・文明を大切にし、国おこしに努めてほしい」と学生へメッセージを送った。