NPOりすシステム代表理事の松島如戒氏
教室の様子
2005年度連続リレー講義「現代社会と宗教」
後期第12回宗教リレー講義「東西霊性交流について」
12月12日(月)、衣笠キャンパスにおいて、連続リレー講義「現代社会と宗教」の後期第12回授業が行われた。NPOりすシステム代表理事の松島如戒氏を講師に迎え、「生と死の自己決定と意思表示」というテーマに講演した。
誰にでも必ず訪れる「死」。それに付随する葬儀は有史以前から人間にとって大きな意味を持っていた。しかし現代の日本において本人の意志を尊重した葬儀は、意志自体を表明する場が無く、あったとしても遺族との問題などで実現できないことが多い。松島氏が代表を勤める「りすシステム」は、生前から契約という形で葬儀における個人の意志を生かし、本人の望む死後のプランをサポートしている。また仏教主導の葬儀制度が崩壊しつつある現状に関しても、これからは個人の意志による葬儀の決定を重要視し、仏教も葬儀の時のみコミットするのではなく、日常生活でも人々とのかかわりを深めるべきだと述べた。
会場には、多くの聴講者が集まり、松島氏の講義に耳を傾けていた。
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