「世界のCMフェスティバル」プロデューサーの
ジャン=クリスチャン・ブーヴィエ氏
会場の様子
「今、CMを読みとく -CM映像文化のために-」開催
1月28日(土)、衣笠キャンパスのアート・リサーチセンターにおいて、立命館大学オープン・リサーチ・センター整備事業CMプロジェクト公開研究発表会「今、CMを読みとく -CM映像文化のために-」を開催した。
CMプロジェクトでは、CM映像アーカイブを構築しながら、CM作品研究の手法の開拓に力を入れ、活発に研究会を開いている。
今回はゲスト・スピーカーとして、「世界のCMフェスティバル」のプロデューサーであるジャン=クリスチャン・ブーヴィエ氏を招き、「『ガイジン』の起用法は、日本人の『元気度』を計る格好のバロメーター」と題し、外国人を起用した過去の有名なCMにおいて描かれてきた外国人のイメージがどのように変化してきたかについて講演を行った。
例として、当初、ファッションブランド「ダンヒル」のCMにおいては、俳優アラン・ドロンに対する憧れと強圧的なイメージがCMの中に内在していたのに対し、1970年代中期からは、松下電器「クイントリックス」にみられる、<小男の日本人が大男の外国人に発音を指導する>という軽妙な構図とシチュエーションがお茶の間に受けるようになった。現代では、俳優レオナルド・ディカプリオが出演するトヨタ自動車のCMがナチュラルな視線で描かれていることなどから、これらのCMを通し、時代とともに移り変わってきた日本人が持つ外国人への眼差し、ひいては意識の変遷を指摘した。
続いて、CMプロジェクトのメンバーによる研究発表が行われ、インテル、サントリー「伊右衛門」、月桂冠などTVでおなじみのCMを題材に、表現方法、ジェンダー、アート、エコロジーなど様々なテーマで論じた。
CMプロジェクトHPは
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