シンポジウムの様子
 

 
 
公開シンポジウム「金属酸化物表面上の金属超微粒子の触媒機構」
 
 3月17日(金)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、公開シンポジウム「金属酸化物表面上の金属超微粒子の触媒機構」を開催した。

 今回のシンポジウムでは、通常水素や酸素の分子を解離・吸着しにくい性質を持っている金が、なぜ超微粒子化することによって強い触媒性が発現するのか、という事実の原因と仕組みの解明が焦点となった。シンポジウムのはじめに城戸義明理工学部教授からの挨拶があり、続いて理化学研究所の湊丈俊氏の研究グループの発表が行われ、表面科学的手法や光電子分光を用いて、二酸化チタン上で金クラスターの触媒活性の発現する機構の解明を試みた。また湊氏は、「粒子の表面上のどこで反応が起こっているかなど、未だ解明されない部分が多い」と、この研究領域の課題と展望についても触れた。

 その後、10名の専門家より様々なアプローチによる研究成果・課題の報告が続き、参加者は熱心に耳を傾けていた。