私は主に、アメリカンフットボール部や陸上部の選手のパフォーマンスに直結する体力的、筋力的要素の強化を専門にトレーニングを指導しています。短時間でより質の高いトレーニングを提供しつつも、時には選手の限界を見極めてトレーニング指導しています。
今回、新しく竣工したアスリートクラブハウスには、世界最大手のライフフィットネス社の最新の機材を揃えています。同社が公認した施設としては、世界2位の規模になり、国内のプロ野球選手やJリーガーが利用する施設よりも充実しているかもしれませんね。特に、16台あるマルチコンボラックという機材は、1台で全身の筋肉を鍛えることができますが、国内では立命館大学にしかありません。その他アイシングルーム、酸素カプセルをはじめ、大学スポーツとしては最高水準の機材を完備しています。学生がトレーニングするのにこれ以上の環境はないでしょう。
このような施設ができ、以前と比べて、選手たちのモチベーションが上がりました。しかし、選手たちにはこのような施設を利用できることを当たり前に思ってほしくはないですね。選手は、「選手として最高の環境でトレーニングできることに責任、モラル、感謝の気持ち」をもつ必要があります。だから私たちは、選手のやる気を引き出しつつ、現役の選手と次の世代の選手に、「このような環境で練習できることが当たり前ではないのだよ」と認識させ、精神面でも選手たちを指導していかなければならないと考えています。 |