立命館大学|RS Web|特集|春からのチャンスを見逃すな!-2009年、自分をチェンジ-

インターンシップで将来の夢に近づく

松室寿幸 さん(情報理工学部知能情報学科3回生)
2007年後期「インターンシップ入門 G1」を受講
2008年7月〜12月中旬 インターンシップオフィス コーオプ演習プログラムに参加し、
京セラ株式会社でインターンを経験

授業でインターンシップを知り、その面白さに目覚め、その後、課題解決型の就業体験である
コーオプ演習プログラムに参加された松室寿幸さん(情報理工学部3回生)。
学部の学びとは違った分野であるマーケティングに関するインターンシップの経験を経て、
今はITコンサルティング分野への興味が大きくなったという。
今回は松室さんにインターンシップ先での経験や、それを通して学んだ事、
また違う分野のインターンシップから学んだことを今後、どう生かしていくのかについて、お話を伺いました。

 

最初は「インターンシップ」という言葉さえ知らなかった・・

学部の学び以外に、何か違うことをやりたいと思い始めていた2回生の頃、「インターンシップ入門G1」という授業を受講しました。それまではインターンシップのこと自体ほとんど知らなかったのですが、そこで学外の企業の方からお話を聞いたり、授業の中で実際に企業の中で進行中の、アミューズメント施設のコンセプトをもとに、自分達でどんな店舗にすれば良いのかなどのアイデアを企画、それを企業に提案するという機会がありました。その中で、社会と関わりながら学ぶことができるインターンシップの面白さに惹かれたんです。

その後、短期間のIT関係の留学を経て、1年を通して何か打ち込めるものをしたいと考えていたところ、3回生の春期休暇にキャンパス内でインターンシップの掲示を見つけました。その掲示は、インターンシップオフィスのコーオプ演習()プログラムを紹介しているもので、このプログラムでは夏期休暇や春期休暇という短期間ではなく、約半年間の長期にわたり、実際に社会にでて、仕事を体験・実践できるプログラムでした。2回生時にインターンシップ入門を受講し、インターンシップにも興味を持っていましたし、今の自分に足りないものは社会での実践的な経験値だと思い、応募することにしたんです。

インターンを受け入れている企業がたくさんある中、以前見た映画「ブラッド・ダイヤモンド」の影響から興味のあった「宝石」と、理工系の学部にいることから、「ものづくり」に関われるインターン先を探していたところ、京セラ株式会社の宝飾商品事業部の募集があったので、そこに応募することにしました。応募は4月に入るとすぐ始まるので、3月から応募に向けて準備を始めていました。

コーオプ演習・・・半年間に及ぶ問題発見・課題解決型長期インターンシップ。企業が実際に抱える現実の課題に、大学院生(1名)と学部生(4名)の混成チームが半年間かけて取組み、成果(企画立案)を導き出すもの。

 

プロジェクトで仲間と協力する大切さを学んだ

応募後、選考を経て、インターンを経験させてもらえることになりました。しかし、応募者が非常に多く、1チーム5〜6人のグループが約5チームもできたので、当初やりたかった宝石に関わる仕事ではなく、急遽、セラミックナイフのマーケティング部署へと変更になりました。突然の変更で最初は驚きましたが、「やるしかないな」と気持ちを切り替え、臨みました。

まずは、同じチームのメンバーと企業研究をし、セラミックナイフについての商品知識も勉強しました。その後、夏期休暇を利用し、各地域の百貨店に市場調査に出かけたり、実際商品を卸している株式会社ロフトの全店舗に手分けをして電話をかけ、どんな色の商品が売れているのか、どんな年齢層の人が購入しているのかなどを調査し、そのデータをまとめて会社に報告。そこから何かヒントがないかを探っていきました。

その結果、セラミックナイフを使う高齢者の割合は高いにも関わらず、研ぎ直しの依頼は少ない事が分かりました。リピーター率を改善する事で、長く大切に使ってもらえるようにしようと考え、高齢者の人でも依頼しやすいように企業連絡先の掲載部分を変更し、実際に最終報告会でも改善点として会社側に提案しました。その結果、会社からは良い評価を頂く事ができ、自分としてもチームとしても達成感を感じました。

インターン中には、意見の食い違いからメンバー同士で喧嘩になる事もありましたが、言いたいことを言いあった分、メンバー同士、本音で会話することができるようになりました。また、インターン中にメンバーが留学に行くなど、なかなか時間が合わず、調査が進まないなど効率が悪かったのですが、パソコンを使ったスケジュール管理をし、情報を共有することで、徐々に改善していくことができました。

 

インターンシップで得た文理融合の学びを将来に活かしたい

約半年弱という長期間のインターンでしたが、実際に参加してみると、とても短く感じました。そして、インターンを経験し、改めて気づかされたことは、「時間管理や期日管理の大切さ」でした。これらは、半年間という比較的長い期間のインターンシップだからこそ気づけたことだと思います。これは、計画的に研究を進めていくという学部の学びにも生かされています。また、言葉で伝える事の難しさも改めて感じ、もっと相手に自分の考えをスムーズに伝えたいと思うようになりました。

またインターンでは社員の方も熱心に私達学生に関わって下さり、様々な情報や知識を吸収することができました。与えられた課題は大きく、1人では達成することができなかったと思いますが、チームのメンバーと協力し作業したからこそ、納得のいく提案をできたのだと思います。彼らとの活動の中からチームワークの大切さに気づきました。インターンが終わった後は他では味わうことができない達成感があり、最高のメンバーに恵まれたと思いました。

将来は、現在、情報理工学部で学んでいる知識と、「人と関わる仕事がしたい」という2つの視点を融合した、ITコンサルティング業界を目指したいと思っています。今、社会では情報格差が拡大していると感じているので、高齢者にパソコンについての知識を分かりやすく伝えることで、インターネットを使ってコミュニケーションを容易に取れる環境をもっと広げていけたらと考えています。

今後、何かを始めたいと考えているみなさんも、後悔しないように、いろんな事に取り組んでいってほしいと思います。特に私が取り組んだコーオプ演習プログラムのように、4月から応募が始まるプログラムも多いので、早めの準備が大切です。私自身も残りの学生生活で、今までやった事のないものにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。

[リンク →] インターンシップオフィス コーオプ演習・プログラムについて詳しくはこちら
[リンク →] インターンシップオフィスホームページ