立命館大学|RS Web|号外|don't miss it! 2009年4月10日発行

新フードコートの提案にかかわったみなさんに聞きました

それでは次に、新フードコートの提案に関わったキャンパス整備スタッフの方々と
BKCユニオンスクエア食堂・中西店長から見た食堂の魅力についてお話を伺いました。
中西店長  
BKCユニオンスクエア食堂

まず今回オープンした食堂では、「朝食・アスリート食・フードコート」の3つを中心に営業されています。大学が学生のみなさんの食生活環境を整えることで、朝ごはんをしっかり食べて体の機能を活発にし、授業に参加してほしいという思いから朝食メニューが始まりました。惣菜は1つ40円に設定し、極力200円代の金額で納められるように考慮されています。種類も1日に約15種類で、毎日、部分的に変えるので健康的な食事ができると思います。
またフードコートには「和食・洋食・バラエティー」の3種類の定食コーナーがあります。
今回、定食にした大きな要因はスピードアップを図るため。各コーナー2種類ほどの定食を作り、徐々にメニューを増やす予定です。またエスニック食のコーナーでは、イスラム教徒や留学生のためにハラル食が用意されています。また、ベジタリアンの方に向けた定食も用意されているので、今まで事情があり、フードコートを利用できなかった方たちにも利用していただけると思います。もちろん、地域の方にも利用していただきたいと思っています。メニューはほぼ決まりましたが、まだデザートメニューについては決まっていない部分もあるので、何かいいメニュー案があれば、みなさんからのご提案もお待ちしています!

 
岡田紗知  さん
(経済学部3回生)

キャンパス整備スタッフ
(メニュー担当)

今回、ユニオンスクエア2階・新フードコートのメニュー担当となり、まず始めたことは学内でのアンケート調査です。より多くの回答を得るためにアンケートを食堂に置いたり、自分で配布したり、Web上に掲載したりといった様々な方法で約1,200枚集め、提案するにあたっての参考にしました。また実地調査として他大学の食堂を訪れたりもしました。
立命館と同じく生協が食堂を運営している大学だったので、あまり大きな違いはなかったのですが、ランチのセットメニューがあったり、食堂がおしゃれであるなど、新しい食堂のイメージを考える上で大きく参考になりました。
その結果、私が提案したのがデザートコーナーの設置と日替わり定食の導入です。BKCは衣笠キャンパスの食堂に比べるとデザートの種類が少ないのを残念に思っていました。また、食事の内容についても、1人暮らしの学生が多い中、毎日同じメニューだと栄養が偏ったり、食堂に対しての新鮮さも失われると考えました。活動していて、学生全体の意見と自分の持つ意見が本当に近いものなのか悩んだりしましたが、アンケートの結果を参考にし、それを乗り切ることができました。何度も話し合いを重ねて提案したものが実際に形になって、ほんとうにうれしいです。これからは学生のみなさんがこのフードコートのことをどう思っているのかを聞き、ニーズに答えられるようになりたいですね。学生のみなさん、ぜひこの「新しい空間」で食事を楽しんでください。

 
藤澤直人  さん
(経済学部2回生)

キャンパス整備スタッフ
(空間デザイン担当)

まず食堂のデザインを考えるにあたり、学内で事前に行ったアンケート調査では「座席数を増やしてほしい」という意見が多数あったので、座席の増設を前提に置きながら、今までとは一味違う落ち着いた雰囲気のある食堂にしたいと思っていました。
食事をするだけでなく、その場にいること自体が楽しめる空間を目指して、様々な点にこだわりましたね。
椅子や壁・床全体にはシックな色を取り入れ、座席の配置や距離感にもこだわり、ゆとりのある座席スペースになっています。また従来の蛍光灯ではなく暖色系の電灯を使い、温かみのある雰囲気を演出しました。中でも一番こだわった点は、室内の数ヶ所にあるサークル展示スペースです!ここでは様々なサークルの作品を展示することができ、食事をとりながら作品を楽しむことができます。また木目状の床は、実際に関西の大学をいくつか訪れて作成した、他大学食堂の調査データも生かしたものなんです。
今回の活動から、責任のある仕事に携われば自分自身の成長につながるということを実感しました。実際に食堂ができていく過程を見ながら、自分の提案したアイデアが現実になっていくのはとても嬉しかったですね。在学生のみなさんにも自分の興味のあることには積極的に挑戦していってほしいと思いますし、今までと一味違う食堂を利用し楽しんでいただきたいです。

 
取材・文/木幡達也(経済学部3回生)、仲村温子(経済学部2回生)、平永洋介(経済学部2回生)