交流を通じて一番強く感じたことは日本と中国の書道の違いです。中国の学生の使っている墨が日本のようにサラサラしたものでなく、絵の具のようなものだったことにびっくりしました。また、日本では作品を書き上げる時、紙の下部分が上部分よりも多く残っている方が美しく見えるとされているのですが、中国はその反対で上部分が多く残っている方が美しいんだと学生が話してくれました。同じ書道なのに国が違うと道具や書き方、そして作品の構図や見せ方まで変わってくることを初めて知って、新鮮な気持ちになりました。ただ、「書道が好き、もっと上手くなりたい」という想いはお互い共通して持っている心だと感じました。
また強く印象に残っているのは、中国の学生はとても熱心に練習しているということです。書道に対する真面目な姿勢は私自身、見習うところが多くあり、日々の練習の大事さを改めて認識しました。実際に現地に行ったことで、その国の習慣に触れ、日本では知りえない中国の文化を肌で実感することが出来ました。限られた時間の中での交流でしたが、「書道を通じて分かり合えた!」そんな気持ちでいっぱいです。
今回の日中学生文化交流の経験を今後にどう活かせれるかはまだ分かりませんが、日々練習しながらこれからも書道と向き合う時間を大切にしたいです。そして、いつかまた中国の学生と書道について語り合ったり、お互い作品を一緒につくりあげるなど交流の機会が持てればと思います。 |