輝いています、ときの人 #102 田中 潤さん(経済学部4回生)体育会トライアスロン同好会
「No Triathlon  No Life」挫折を乗り越え、掴んだユニバーシアードの切符
2007年8月26日、香川県観音寺市で行われた2007日本学生トライアスロン選手権観音寺大会において、
体育会トライアスロン同好会の田中潤さん(経済学部4回生)が3位入賞を果たした。
その結果、2008年6月にトルコで行われるユニバーシアード(学生世界選手権)への初出場が決まった田中さん。
今回は田中さんに日本代表として大会に出場する思いや意気込み、そしてトライアスロンの魅力を伺った。
(2008年5月7日掲載)
Q

ユニバーシアードへの出場おめでとうございます。今回、日本代表選手に選ばれた経緯や感想を教えてください。

田中

ユニバーシアードは2年に1度選考があり、前回は実力が伴わず出場できませんでした。今回は、昨年8月の観音寺大会で3位入賞、そして10月の日本選手権で上位に入ることができ、ユニバーシアードへの出場が決まりました。選考レースとなった観音寺大会はとても気温が高く、試合は接戦になりました。レース中、これまでの厳しい練習や様々な苦労が頭に浮かび、最後まで粘ることができました。ゴールした瞬間涙が出るなど、今までの試合の中で一番感動した大会でした。

 

「代表選手に選ばれた」という実感は徐々にわいてきました。選ばれてからは、意識が変わり、一日一日を今までより大切に練習するようになりました。自分の武器である自転車の能力を伸ばしつつ、苦手な水泳の強化のため、泳ぐ距離を増やしたりもしています。

Q

では次ぎに田中さんがトライアスロンを始めたきっかけや、トライアスロンの魅力について教えて下さい。

田中

トライアスロンは水泳・自転車・マラソンを組み合わせた競技で、私はオリンピックディスタンスという水泳1.5km、自転車40km、マラソン10kmのコースに出場しています。小さい頃からずっと野球と駅伝をやっていて体力に自信がありましたが、中学2年生の時に偶然、シドニーオリンピックをテレビで見ていてトライアスロンを知り、この競技なら世界で戦えるのではないかとひらめきました。その後は、高校でも野球を続けていましたが、高校2年生の時、トライアスロンでプロになりたいと思い、陸上部に移りました。練習を始めた当初は水泳が苦手だったので、甘い理想と厳しい現実のギャップを感じましたが、「努力したら必ずトップになれる」と強い気持ちを持って、常に世界を目指して練習を重ねました。

 

 

 

 

トライアスロンの魅力は、3種目を通してトータルで戦えるところですね。種目が3種目あるので、その競技ごとにさまざまな人と話すようになり積極的になれました。今までで一番辛かったのは2回生の時、優勝をねらって出場した日本学生トライアスロン選手権でした。ラスト1kmというところで熱中症になってしまい完走できなかったんです。力が発揮できず、その時は本当にトライアスロンを辞めようかと思い悩みました。1ヶ月くらいは何もせず過ごしていましたが、コーチや周りの支え励ましもあり、やっぱり自分にとって「No Triathlon, No Life」だと気づき、もうトライアスロンしかない、まだ可能性があると自分を信じて立ち直りました。そのとき、立ち直らなかったら今の自分はなかったでしょう。

 
Q

田中さんにとってトライアスロンは人生の一部なのですね。ユニバーシアードでの目標や今後の目標を聞かせてください。

田中

ユニバーシアードでは入賞することを一つの大きな目標としていますが、まずは試合自体を楽しんで、その結果が入賞という成果につながればいいと思います。

 

また、試合以外では周りの人たちに少しでもトライアスロンを知ってもらうために、大阪で関西圏の子供を集めてキッズスクールを開いたり、大学でもトライアスロンについての話をしたりと積極的に活動しています。社会人になっても実業団などに入り、自分のライフスタイルの核としてトライアスロンを続けていきたいですね。今後は出演してみたいと思っているジャンクSPORTSに出れるような有名選手になり、いずれはロンドンオリンピックに出場したいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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