この大会に出場するには1年間に出場した試合のスコアをまとめて大会前に申請することが必要で、その中からスコアの高い順に、女子は32名、男子は64名が全国から選出されます。予選ラウンドの上位の16名が決勝トーナメントへ勝ち進むことができるのですが、私は15位で決勝トーナメントへ進出し、決勝トーナメントでは1回戦から上位選手との対戦でした。逆にそれがスコアを考えず、自分のプレーに集中できた要因だったと思います。また、準決勝では自分のペースで打っていき、気づけば1点差という結果で決勝へ進んでいました。
そして、3射×4エンドの合計点(120点満点)で勝敗を決する優勝決勝戦では、去年の全日本学生室内アーチェリー選手権大会でも優勝している斉藤未央選手(駒沢大学4回生)と対戦しました。第3エンドまでは私が1点差で負けていて、本当に接戦でした。第4エンドで、私の最後の1射で勝敗が決まるという局面になりました。最後の一本の矢で10点を射止めた結果、113対112という劇的なスコアで初優勝することができました。
この試合は今までで一番自分のプレーに集中できたと思います。でもまさか優勝できると思っていなかったので、本当に驚きました。集中して自分の実力を発揮できた結果が、全日本での優勝に繋がったので、とても嬉しく思います。 |