輝いています、ときの人 #107 瀧川 元気(映像学部2回生)学芸本部 委員長
手探りからのスタート。
「魅力を知って欲しい」という想いがつまった学芸フェスティバル
4月21日~23日の3日間、衣笠キャンパスを活動の拠点とする
学芸総部公認団体・公認同好会・任意団体が集い、開催された「学芸フェスティバル」。
今年が初開催となるこのフェスティバルを立ち上げた、学芸本部委員長の瀧川元気さん(映像学部2回生)に、
イベント開催に向けた経緯や終了後の達成感などを伺った。
(2008年6月17日掲載)
Q

今年初開催された学芸フェスティバルとは、どのようなイベントなのですか?

瀧川

学芸フェスティバルとは、今年入学した新入生に学芸総部公認団体・公認同好会・任意団体への関心を持ってもらうための企画です。興味のある団体の発表を見てもらったり、ワークショップに参加し、実際に体験してもらうことで、一人でも多くの参加者に楽しんでもらえたら、というのが狙いです。

 

2005年が最後の開催となった伝統芸能フェスティバルを復活させたいと思い、学芸本部委員長に就任してすぐ提案しました。そのことを各団体の部長に相談してみると「伝統芸能にこだわらず、ジャンルの垣根を越えて開催して欲しい」という、たくさんの声が返ってきました。この反応はとても嬉しいものでした。その後、みんなのアイディアを吸収できるようにヒアリングを重ねるうちに、意思を統一することで、参加してくれる団体の数も徐々に増えていきました。最終的には、学芸総部に所属する19団体が学芸フェスティバルに参加してくれることになりました。当初は「10団体ぐらいが参加してくれれば良いな」という見通しを持っていたのですが、19団体も参加してくれるとは思ってもいませんでした。各団体の方と何度も話し合いを重ねて距離を縮め、賛同を得たことが、これだけの団体に参加してもらえた要因だと思っています。

 
Q

苦労を重ね、19団体もの参加があったわけですが、フェスティバル開催にあたって、どんなことに力を入れましたか?また、当日の様子についても教えて下さい。

瀧川

このフェスティバルは初開催のイベントであるため、何もかもが手探りからのスタートでした。開催が決まってから当日までの準備期間が短かったため、学芸本部役員と協力し、作業を分担しながら進めていきました。特に少しでも多くの新入生に来てもらえるように、ビラ配り・ポスター作りなどの広報活動に力を入れましたね。1回生が集まるサブゼミの時間に、自治会がフェスティバルの紹介をしてくれるなど、たくさんの方に協力してもらいました。また、フェスティバルの存在をただ知ってもらうだけでなく、いかに足を運んでもらえるかが重要なので、1回生が参加しやすいよう、参加時間を4限終了後に設定しました。また、メイン会場となる以学館1号ホールの装飾にも工夫を凝らしました。新歓期が一段落し、気になる団体やサークルなどが絞られてくる4月末という時期にフェスティバルを開催したのも工夫の一つだといえますね。

 

 

以学館1号ホールでの発表

 

 

初日は伝統系団体を中心に雅楽会、クラシックギタークラブ、邦楽部、能楽部。2日目は音楽系・芸術系団体を中心に落語研究会、メンネルコール、メディックス(混声合唱団)、マンドリンクラブ、モダンジャズバレエ部。そして最終日である3日目は、劇団立命芸術劇場、劇団西一風、劇団月光斜の3劇団が合同で行うワークショップ、ラストには交響楽団が登場しました。また、多目的1号ホールでは書道部、写真部、美術研究部の合同展示会。そして2号では囲碁研究部と立命PENクラブが来場者を迎えました。

 

今回のフェスティバルは衣笠キャンパスだけで行われたため、RBC(立命館大学放送局)の力を借りて、BKCキャンパスのセントラルアークでもスクリーンで中継してもらいました。そして、19団体の活躍を映像で残せるように、私も所属している映画部が記録でカメラを回しました。3日間でこのフェスティバルに訪れた来場者は、新入生、2~4回生、教職員の方を含めて約600名ですが、その数字が持つ意味以上に、このフェスティバル終了後、団体へ入部するきっかけにつながったことが嬉しかったですね。

 
Q

フェスティバルを無事に終えた、瀧川さんの心境を聞かせてください。また、今後もフェスティバルなどを企画されているのでしょうか?

瀧川

実は私自身、3日間毎日感動して目を潤ませてしまうほど、今回のイベントでパワーを貰ったと感じています。私自身が再認識したように、立命館大学にはさまざまに魅力のある団体があることを、もっと多くの新入生や在学生のみなさんに知ってほしいです。そして、実際に「自分の肌で感じるもの」として体験してもらいたいです。

 

個人的には、学芸本部として関ったこのフェスティバルを通じて、人と人との関わりを増やす、ヒアリングの重要性に改めて気付きました。また、各団体と気兼ねなくコミュニケーションがとれるように、学芸本部の部屋をオープンな環境に変えました。今後も各団体とのコミュニケーションを積極的に取っていきたいですね。また、映像学部で学んだ“プロデュース能力"を現場で実践することもでき、自信にもなりました。今回の学芸本部委員長の活動も様々な方の協力を得たからこそ目標に向かって進め、フェスティバルの実現につながったんだと思います。

 

委員長としての任期は1年なので、来年以降は新しいメンバーで今年の土台を活かして、もっと盛大なものに発展させてくれると嬉しいですね。より多くの学生に魅力的な団体を知ってもらい、感動を共有できるよう、今後はBKCやAPUとも連携したイベントができればなと思います。BKCを拠点としている団体の魅力を伝える、冬の学芸フェスティバルにも、ぜひ足を運んでいただければ幸いです。

 

 

 

Link 学芸本部ホームページ(PC)(携帯)
取材・文/金丸由紀(産業社会学部2回生)
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