高校時代です。私は愛知県の碧南高校出身なのですが、碧南高校ヨット部は何度もインターハイや国体で優勝したことのある強豪でした。興味本位で見学に行き、ヨットに試乗したところ、刺激的で面白そうだと感じ、入部を決意しました。一口にセーリングと言っても、実に多様な種目があります。私は高校ではFJ級、大学では470級でした。今回北京オリンピックに出場が決まった49er級には、ペアで出場します。この種目はスピードが速く、乗ること自体が難しいため「海のF1」とも呼ばれています。それぞれの種目でヨットを乗りこなすには、各種目ごとに自分を合わせる必要があります。また、自然が舞台となるスポーツなので、波や風、見渡す景色から地球を満喫できるところがセーリングの一番の醍醐味だといえますね。
大学では部員が多く、インカレでも活躍している立命館大学のヨット部に入部しました。多くの仲間と共にインカレ優勝を目標に活動していました。BKCから琵琶湖の近くの合宿所まではそれほど遠くなかったため、普段からヨットに乗っていました。冬場には嵐の中で乗ることもあり、練習メニュー以上に自然の厳しさに鍛えられたと思います。大学のヨット部では、精神的に強くなり人として成長できたことが何より大きいと感じています。ただ大会で勝てばいいだけではなく、組織としてどのように目標に近づくのか、真のチャンピオンとは何かなどを先輩から教わりました。4回生になり主将を務め、上下関係や組織のまとめ方などを主体的に考えたことも良い経験になりました。 |