高校まで、ラグビーなどをやっていましたが、大学に入り何か新しいことをやりたいと考えていました。そんなときに、友達からラクロス部への入部を誘われ、ラクロスを始めました。ラクロスは1チーム10人で、クロスと呼ばれる先端に網の付いたスティックを用い、ボールを奪い合い、相手ゴールに入れることで得点を競うスポーツ。ポジションは、アタック(AT)、ディフェンス(DF)、ミッドフィールダー(MF)という3つがあります。ラクロスは大学に入学してから始める人も多くいるスポーツなので、他の人より多く練習することが上達の秘訣と考え、クラブの練習以外にも、近くの公園で壁打ちの練習をしたり、近所に住む先輩とパスキャッチの練習をしていましたね。大学や家でも時間があればクロスを握ってイメージトレーニングをしていました。
ラクロスに夢中になっていた2007年の秋に新人戦があり、そこでのプレーを評価され、その年の10月に関西ユースのメンバーに選出され、その後関西ユースの中からU19日本代表候補選手に選ばれました。代表候補選手に選ばれたときは、驚きとともに、日の丸を背負うので軽い気持ちではプレーできないと思いました。
しかし、ちょうど代表候補選手に選ばれた頃に、クラブの練習中にじん帯を切る大ケガをしてしまったんです。大事な時期にケガをしてしまったことでかなり落ち込み、日本代表チームの練習への参加も迷いましたが、家族やクラブの仲間の支えもあり練習に参加することにしました。ケガが治るまでは、足を使わない練習をしたり、常にヘッドコーチのそばでメモを取ったりしていましたね。3月下旬に完治するまでの間の、その前向きな姿勢が認められ、代表候補に残っておくことができたんです。また、クラブでのポジションはMFなのですが、代表候補にはATとして選ばれたので、最初は慣れないポジションに戸惑い、コーチからも「ATの中では補欠的な感じだ」と言われていましたが、それではいけないと思い、自分から練習後にコーチにアドバイスを求めに行き、ATをやっているクラブの先輩にもアドバイスをもらうようにしました。そのような努力が実り、最終的には代表選手に残れただけでなく、スタメンに入ることができました。 |