世界学生選手権に代表として選ばれたと監督から聞いたときは本当に驚きましたが、それと同時に貴重な試合を経験できると思い、とても嬉しかったです。この大会には1ヵ国から男4人女3人ずつが選抜され、男女それぞれの部門で団体戦と個人戦を競います。開催国も南アフリカ共和国とあって、行ったことのない国、世界の学生との試合で、どんなプレーができるか、わくわくした気持ちで試合に臨みました。
ところが、現地入りしてすぐに、女子の試合会場のコースが使用できないというハプニングがあり、急遽、女子も男子大会用のコースでプレーすることになりました。男子用のコースは、1ホールの距離が通常より長く、突然のコース環境の変化などから、集中してプレーすることができず、初日は思うような結果を出せませんでした。
そのような状況でも、同じ日本代表としてプレーした東香里さん(同志社大学2回生)と新里菜苗さん(大阪学院大学3回生)は海外での試合経験が豊富で、しっかり自分のプレーを貫いていました。日本代表として、どのような状況でも自分の力を発揮するチームメイトをみて、私も気持ちを切り替えて、2日目以降は心機一転、自分のプレーに集中することを心がけました。結果、日本は団体戦4位という上位にまで追い上げることができました。
さらには、この大会で世界の選手がもつ身体的パワーと精神的な強さを目の当たりにし、自身への新たな課題が見つかりました。日本代表としてプレーすることの不安や嬉しさも同時に経験することができましたし、どんな状況でも自分のプレーを貫く精神力の強さが、今まさしく自分に足らない部分だと再認識できた大会でした。そして、国を越えて同世代の学生選手と交流できたことで、世界でプレーすることの楽しさや、厳しさを感じ取ることができました。 |