輝いています、ときの人 #117 全国女子大学ゴルフ対抗戦で2冠を達成 ゴルフ部 園田絵里子さん(文学部2回生)
世界学生選手権に初挑戦! 次なる目標は世界で通用する芯の強い選手
第31回「全国女子大学ゴルフ対抗戦」で見事団体優勝を果たした女子ゴルフ部。
この初優勝に貢献し、同大会の最優秀選手にも選ばれた園田絵里子さん(文学部2回生)。
その後、園田さんは日本代表として初めて世界学生ゴルフ選手権に出場し、
17カ国もの世界の強豪が集まるなかで、互角にプレー。日本は団体戦4位と大健闘した。
今回のインタビューでは大会を通じて、改めて世界でプレーすることの難しさ、楽しさを体感したと語る園田さんに、
試合の様子や今後の目標などを伺った。
(2008年10月17日掲載)
Q

全国女子大学ゴルフ対抗戦での団体戦初優勝と個人最優秀選手の2冠、おめでとうございます。そのときの園田さんのお気持ちや、好成績を出せた勝因をお聞かせください。

園田

強豪大学が集うこの大会で団体として優勝できたこと、そして個人でも納得できるスコアを出し最優秀選手に選んで頂けたことを大変嬉しく思っています。大会の試合中、プレーが安定していると自分でも実感していたのですが、まさか団体初優勝と個人としても大会のベストスコアを取れるなんて思ってもいなかったので、驚きました。

 

この全国女子大学ゴルフ対抗戦の出場権は、関西学生女子春季一部校学校対抗戦(5月22日・23日)で戦った上位3位までの大学のみに与えられます。しかし、その関西リーグで立命館大学は出場資格最下位の3位。チームとしてとても悔しい思いをしました。全国大会への切符は獲得したものの、やはり関西地区で1位をとって全国でその力を発揮したいと思っていたので、不安要素が残った関西リーグとなりました。

 

しかし、昨年は団体戦8位という結果だったこと、そして関西リーグでの3位という結果がバネとなって、チームとして「今度こそ優勝したい」という気持ちが一層強くなったと思います。全国女子大学ゴルフ対抗戦では上位4校のスコアは大差がなく接近していたため、僅差で勝ち取った初優勝でした。ショットなどのコンディションも良かった一方で、最大の勝因となったのは、やはり「勝ちたい!」という勝利への執念をチーム全体で持てたことが大きかったと思います。

 

 

 

Q

その後、行われた世界学生選手権では初の日本代表として選ばれたそうですが、世界の選手からどのような影響を受けましたか?

園田

世界学生選手権に代表として選ばれたと監督から聞いたときは本当に驚きましたが、それと同時に貴重な試合を経験できると思い、とても嬉しかったです。この大会には1ヵ国から男4人女3人ずつが選抜され、男女それぞれの部門で団体戦と個人戦を競います。開催国も南アフリカ共和国とあって、行ったことのない国、世界の学生との試合で、どんなプレーができるか、わくわくした気持ちで試合に臨みました。

 

ところが、現地入りしてすぐに、女子の試合会場のコースが使用できないというハプニングがあり、急遽、女子も男子大会用のコースでプレーすることになりました。男子用のコースは、1ホールの距離が通常より長く、突然のコース環境の変化などから、集中してプレーすることができず、初日は思うような結果を出せませんでした。

 

そのような状況でも、同じ日本代表としてプレーした東香里さん(同志社大学2回生)と新里菜苗さん(大阪学院大学3回生)は海外での試合経験が豊富で、しっかり自分のプレーを貫いていました。日本代表として、どのような状況でも自分の力を発揮するチームメイトをみて、私も気持ちを切り替えて、2日目以降は心機一転、自分のプレーに集中することを心がけました。結果、日本は団体戦4位という上位にまで追い上げることができました。

 

さらには、この大会で世界の選手がもつ身体的パワーと精神的な強さを目の当たりにし、自身への新たな課題が見つかりました。日本代表としてプレーすることの不安や嬉しさも同時に経験することができましたし、どんな状況でも自分のプレーを貫く精神力の強さが、今まさしく自分に足らない部分だと再認識できた大会でした。そして、国を越えて同世代の学生選手と交流できたことで、世界でプレーすることの楽しさや、厳しさを感じ取ることができました。

Q

世界学生選手権では本当に貴重な経験をされたんですね。最後に今後の目標を教えて下さい。

園田

今後の一番の課題は、精神面の強化だと考えています。どんな状況でも、自分のプレーをできる芯の強い選手になっていきたいです。今後、多くの試合に出場していくなかで、芯の強さを身に付けていきたいですね。学生としては、ゴルフと学業の文武両道を目指したいと思います。そして、世界の選手に求められる要素のひとつでもある、英語の語学力向上にも励み、将来はプロとして世界でプレー出来るよう、これからも頑張っていきたいと思います。

   
取材・文/李 利奈(国際関係学部3回生)
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